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前半戦の1試合の観客動員数の伸び率が22.4%増(2万4290人)と12球団トップの数字をたたき出した広島だが、その要因として、いわゆる“カープ女子”の存在も大きいだろう。過去5年間広島ホームテレビでカープを取材してきた山田幸美アナもそのカープ女子の一人。赤ヘル軍団に魅了された山田アナが語る、その魅力とは――。

広島ホームテレビに入社後、取材をきっかけに、カープ女子となった山田アナ



 今年は特にカープ女子が注目を集めていて、非常に熱も高いのですが、堂林(翔太)選手が入団した4年前あたりから、二軍の試合にも女性ファンがたくさん応援に来ていました。ですので、今年急に増えたというよりは、徐々にじわじわ増えてきているな、というのが実感としてあります。

 今年のカープは若い選手が多く活躍していますので、あまり野球を見たことがない女性にとっても親しみやすい球団だと思います。

 さらにカープは野球を応援することだけではなく、“ファンの中にいる”ということも楽しみのひとつであり、醍醐味です。東京に来てあらためてカープファンの結束力の強さや、全国のカープファンの気持ちはひとつなのだと感じました。家族のような、自分の身内のような感覚で選手を見ていますし、それはファン同士も同じ。カープファンは熱くて優しいので、ぜひ一度、球場に足を運んでみてください!

 ファンの結束力を一番印象付けてくれたのは、昨年の初めてのクライマックスシリーズとなった、甲子園での阪神戦でした。私は取材で球場にいたのですが、ビジターチームであるにもかかわらず、スタンドが真っ赤に染まりましたよね。あのとき、球場に入れないけれど、とにかく近くで応援したい、と全国からファンが甲子園球場の周りに集まっていたんです。

 マツダスタジアムでも初めてパブリックビューイングが行われましたし、そうした見える応援もそうですが、見えない応援も含めて、選手を後押ししたのは間違いないです。あらためてカープっていいな、と。この中にいることができて幸せだなと強く感じましたね。

昨年のCSファーストステージには甲子園を真っ赤に染めたカープファン。カープ女子の姿も多く見られた(写真=早浪章弘)



 現在は優勝が手に届く位置にいます。そこでキーマンとなるのはやはり前田健太投手。今年の春季キャンプで、「優勝したいじゃなくて、優勝するという気持ちでやっていこう」とあいさつをしました。気の持ち方ひとつで結果が変わってくる、ということを示す姿を見て、精神的な部分でも頼りになる存在だなと。プレーでも気持ちでもチームを引っ張っていくのがエース。最後の最後、ここぞという場面で必要なのは前田投手の存在ですし、優勝に向け、その活躍に期待しています。

 あとは木村(昇吾)選手にも頑張ってほしいですね。後半戦、気持ちも体力もバテてきたときには必ずベテランの存在がカギになります。

 木村選手は、「僕は(トランプでいう)ジョーカーになりたい」とおっしゃっていました。その言葉どおり、ポジションや打順に関係なく、どの場面、シチュエーションでも頼りになる選手としてチームを支えています。その姿はまさに縁の下の力持ち。そんな木村選手の活躍に後半戦も注目です。

 今年のカープは本当に頼もしいです。それはやはり昨年CSに出場した自信が、表情やプレー、立ち振る舞いにも表れているからなのでしょうね。選手もファンも、今年は絶対に優勝するという強い気持ちを持っています。

 だからこそ今年、ぜひ優勝してほしい!ビールかけでの選手の笑顔が見たいですね。

やまだ・ゆきみ●1984年1月25日生まれ。静岡県出身。明治学院大学卒業後にテレビユー福島のアナウンサーに。年に一度担当した空手番組のリポーターがきっかけでスポーツの魅力に引き込まれていく。2009年から広島ホームテレビに入社し、主に広島東洋カープの担当を務め、カープファンに。現在はジェイスポーツの「週刊メジャーリーグ速報!」を担当するなど、幅広く活躍している。

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