週刊ベースボールONLINE

Vを呼ぶ外国人選手特集

チームを栄光に導いた偉大な助っ人外国人選手を一挙紹介

 

こからはカラーページで紹介した広島を除く、偉大なる外国人選手たちを取り上げる。優勝に直結する活躍を見せた助っ人だけにスポットを当てて紹介していく。

人気・実力ともに抜群のクロマティとバース


「チームを優勝に導いた助っ人」と聞いたときに、皆さんは一体どんな外国人選手を思い浮かべるだろうか。日本プロ野球80年の歴史の中から、Vに貢献した外国人選手を厳選して紹介していきたいと思う。

 プロ野球最多のリーグ優勝44回を誇る盟主・巨人の創世記をけん引したのが、日本プロ野球で初めて300勝を成し遂げた剛腕・スタルヒン。日米野球が行われた34年の全日本選抜(巨人の前身)に選ばれたスタルヒンは、プロ野球が誕生した36年にそのまま巨人に入団。長身から投げ下ろす剛速球を武器に、37年秋から5季連続で最多勝に輝いた。特筆すべきは39年。68試合に登板し、日本プロ野球記録となるシーズン42勝を樹立し、MVPに。チーム勝利数66のうち、約3分の2の勝利を挙げた活躍ぶりは、脱帽のひと言である。

▲スタルヒン[巨人]



 50年代に築いた巨人第二次黄金期の中心が与那嶺“ウォーリー”要。ハワイ朝日でプレーしていたところをスカウトされ、51年途中に巨人入り。強打の一番打者として鳴らし、54、56、57年と3度の首位打者。57年にはMVPにも輝き、リーグVを引き寄せる活躍を見せた。

与那嶺要[巨人]



 そして、巨人史上最強外国人選手の呼び声高いのが、ウォーレン・クロマティだ。エクスポズからFAとなり、84年に入団。1年目から35本塁打、以降2年連続で30本塁打以上をマーク。89年には打率.378で首位打者、MVPに輝き、リーグ優勝、そして8年ぶりの日本一に。勝負強い打撃に加え、派手なパフォーマンスでファンから人気を博した。

▲クロマティ[巨人]



 一方、巨人と同様、ファンから絶大な人気を誇る阪神の助っ人と言えば、多くの人がランディ・バースを思い浮かべるだろう。初めて日本一に輝いた・・・

この続きはプレミアムサービス
登録でご覧になれます。

まずは体験!登録後7日間無料

登録すると、2万本以上のすべての特集・インタビュー・コラムが読み放題となります。

特集記事

特集記事

著名選手から知る人ぞ知る選手まで多様なラインナップでお届けするインビューや対談、掘り下げ記事。

関連情報

新着 野球コラム

アクセス数ランキング

注目数ランキング