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Vを呼ぶ外国人選手特集

チームを栄光に導いた偉大な助っ人外国人選手を一挙紹介

 

強打者の活躍が目を引くパ・リーグ


 パ・リーグで最多の優勝回数を誇る西武の助っ人で真っ先に思い浮かぶのが、オレステス・デストラーデ。89年途中に入団し、秋山幸二清原和博と史上最強のクリーンアップ「AKD砲」を形成。90年に42本塁打、106打点で2冠に輝き、リーグV、日本一に貢献。一時退団する92年までに3年連続本塁打王に輝くなど西武黄金期を支えた。

▲デストラーデ[西武]



 80年代中盤から90年代中盤までの黄金期を支えたもう一人の助っ人が、“オリエンタル・エクスプレス”の異名を持つ、郭泰源。85年に入団し、快速球とスライダーを武器に先発の軸として躍動。特に91年はキャリアハイとなる15勝を挙げ、MVPにも輝いた。通算117勝は外国人登録選手では史上最多である。

▲郭泰源[西武]



 そして、規格外のパワーでホームランを量産したアレックス・カブレラも西武助っ人を語る上で欠かすことができない。01年に来日すると、場外やドームの天井に直撃などの特大ホームランを連発。そして02年、腰痛により12試合を欠場したにもかかわらず、当時の日本タイとなる55本塁打をマーク。打率.336、115打点はリーグ2位の成績で、文句なしのMVPに輝き、リーグVをつかむ働きを見せた。

▲カブレラ[西武]



 西武に次ぐ17度の優勝を飾っているソフトバンクで印象深い助っ人が、南海ホークス時代のジョー・スタンカ。60年に入団し、長身から投げ下ろす球威ある速球を武器にいきなり17勝。64年には26勝7敗でMVP。阪神との日本シリーズでは第1戦、第6戦、第7戦の3試合で、驚異の3完封勝利を果たし、栄光を引き寄せ、MVPに輝いた。

▲スタンカ[南海]



 26年ぶりの優勝を遂げた99年のブルペンを支えたのが、クローザーのロドニー・ペドラザ。同年途中に入団すると抑えに抜てきされ、長い腕を生かした球持ちの良さと抜群の制球力で27セーブを挙げリーグ優勝に貢献。日本シリーズでも中日打線を失点ゼロに抑え、胴上げ投手となった。

▲ペドラザ[ダイエー]



 オリックスの助っ人と言えば、阪急時代の84年に猛打を振るったブーマー・ウェルズがまず思い浮かぶ。83年に入団した飛ばし屋は、84年に序盤から打ちまくり、外国人選手初の三冠王を獲得。MVPにも輝き、優勝を手繰り寄せた。

▲ブーマー[阪急]



 そして95、96年のリーグ連覇に導く活躍を見せたトロイ・ニールも忘れられない存在だ。特に96年は本塁打、打点の2冠に輝き、地元・神戸での歓喜に貢献。巨人との対戦となった日本シリーズではヒットわずか3本ながら、すべて貴重なタイムリーでMVPに選ばれている。

ニール[オリックス]



記憶に新しい楽天のA.ジョーンズ


 70年のロッテ優勝を引き寄せたのが、ジョージ・アルトマン。カブスなどメジャー数球団で通算832安打、101本塁打を放った強打者は68年に東京(のちロッテ)入団。クローズドスタンスから広角に打ちまくり、同年打点王に輝いた。そして70年に・・・

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