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全国の高校球児たちが頂点を目指す、夏の甲子園がいよいよ8月9日に開幕。ここでは大会に先駆けて、聖地に登場するトップクラスの最上級生を一挙に紹介する。

松本裕樹[投手・盛岡大付高]

まつもと・ゆうき●182cm78kg/右投左打/1996.4.14生



 最速150キロを誇る本格派。打っても高校通算54本塁打と高い野球センスを証明している。県大会決勝の花巻東戦では4失点完投に1本塁打4打点と大活躍。大一番での強さを見せ、今大会でも注目選手となりそうだ。

新チーム結成以降の成績
13秋岩手大会3位(1-0 一関学院)
13秋東北大会2回戦(2-3 青森山田)
14春岩手大会準優勝(7-9 花巻東)
14春東北大会ベスト8(6-12 盛岡三)

2014夏・岩手大会
2回戦 30-0 水沢農
登板なし
3回戦 6-1 一関一
8回3安打 11奪三振 1失点
4回戦 7-2 盛岡中央
7回3安打 7奪三振 1失点
準々決勝5-3 盛岡四
9回9安打 6奪三振 3失点
準決勝2-0 盛岡三
9回 1安打 10奪三振 0失点
決勝5-4 花巻東
9回9安打 8奪三振 4失点
計=42回25安打 42奪三振 9失点

脇本直人[外野手・健大高崎高]

わきもと・なおと●180cm80kg/右投左打/1996.5.13生



 2年時に推定140メートル弾を放った規格外のパワーの持ち主で、高校通算57本塁打を積み重ねて「上州のゴジラ」の異名を取る高校屈指のスラッガー。県大会では6試合で11盗塁と俊足も披露した。

新チーム結成以降の成績
13秋群馬大会優勝(3-2 桐生第一)
13秋関東大会ベスト8(3-4 山梨学院大付)
14春群馬大会ベスト4(8-11 樹徳)

2014夏・群馬大会
2回戦 10-0 渋川工
3打数2安打 0本塁打 0打点 2盗塁
3回戦 6-2 前橋育英
1打数1安打 0本塁打 2打点 3盗塁
4回戦 7-0 桐生工
1打数0安打 0本塁打 0打点 3盗塁
準々決勝7-0 沼田
3打数2安打 0本塁打 3打点 2盗塁
準決勝5-4 桐生第一
3打数 1安打 1本塁打 1打点 1盗塁
決勝1-0 伊勢崎清明
3打数1安打 0本塁打 0打点 0盗塁
計=14打数7安打 1本塁打 6打点 11盗塁 打率.500

佐藤雄偉知[投手・東海大相模高]

さとう・ゆういち●191cm90kg/右投右打/1996.9.30生



 恵まれた体格から最速148キロのストレートを投げ込む。県大会ではチームメートの好調もあり登板機会は少なかったものの、四死球ゼロで無失点と課題のコントロールもアップ。強力投手陣で頂点を狙う。

新チーム結成以降の成績
13秋神奈川大会ベスト4(0-4 横浜)
14春神奈川大会ベスト4(4-5 向上)
14春関東大会1回戦 (2-7 東海大浦安)

2014夏・神奈川大会
2回戦 19-0 逗葉
登板なし
3回戦 5-0 横浜サイエンスフロンティア
6回2安打 5奪三振 0失点
4回戦 5-0 湘南学院
登板なし
5回戦 12-3 法政二
登板なし
準々決勝14-2 橘学苑
0回1/3 1安打 1奪三振 0失点
準決勝5-3 横浜
登板なし
決勝13-0 向上
登板なし
計=6回1/3 3安打 6奪三振 0失点

青島凌也[投手・東海大相模高]

あおしま・りょうや●178cm77kg/右投右打/1996.8.11生



 県大会は実力十分の味方投手を抑え、背番号1を背負った。最多の6試合に登板する大車輪の働きでVに貢献。特に準決勝の横浜戦では先発し6回を2失点と、強力打線を封じ込める安定した投球が光った。

新チーム結成以降の成績
13秋神奈川大会ベスト4(0-4 横浜)
14春神奈川大会ベスト4(4-5 向上)
14春関東大会1回戦 (2-7 東海大浦安)

2014夏・神奈川大会
2回戦 19-0 逗葉
4回1安打 3奪三振 0失点
3回戦 5-0 横浜サイエンスフロンティア
1回0安打 2奪三振 0失点
4回戦 5-0 湘南学院
7回6安打 5奪三振 0失点
5回戦 12-3 法政二
登板なし
準々決勝14-2 橘学苑
2回2/3 0安打 4奪三振 0失点
準決勝5-3 横浜
6回5安打 5奪三振 2失点
決勝13-0 向上
0回1/3 0安打 1奪三振 0失点
計=21回 12安打 20奪三振 2失点

飯塚悟史[投手・日本文理高]

いいづか・さとし●187cm83kg/右投左打/1996.10.11生



 県大会で4完投勝利(コールドを含む)を挙げたタフネス右腕で、大崩れしないゲームメーク能力も見せた。今春のセンバツでは延長13回まで184球を1人で投げ抜きながらも、悔しいサヨナラ負け。雪辱を期している。

新チーム結成以降の成績
13秋新潟大会優勝(4-3 新潟明訓)
13秋北信越大会優勝(6-5 東海大三)
14春明治神宮大会準優勝(8-9沖縄尚学)
14春センバツ1回戦 (3-4 豊川)
14春新潟大会優勝(3-0 新潟明訓)
14春北信越大会優勝(12-7 富山商)

2014夏・新潟大会
2回戦 3-1 新潟
9回3安打 7奪三振 1失点
3回戦 11-0 高田北城
登板なし
4回戦 14-2 長岡工
4回2安打 4奪三振 0失点
準々決勝3-2 中越
9回5安打 13奪三振 2失点
準決勝9-1 北越
7回 4安打 2奪三振 1失点
決勝4-2 関根学園
9回6安打 9奪三振 2失点
計=38回20安打 35奪三振 6失点

森田駿哉[投手・富山商高]

もりた・しゅんや●183cm79kg/左投左打/1997.2.11生



 MAX146キロの好サウスポー。県大会準決勝、決勝では2試合連続完投でさすがに疲れを見せたものの、粘投で打線の援護を引き出した。きれいな投球フォームから投じられる直球は、甲子園の舞台でさらに伸びそうだ。

新チーム結成以降の成績
13秋富山大会準優勝(1-2 富山第一)
13秋北信越大会1回戦 (3-9 北陸)
14春富山大会優勝(9-8 富山第一)
14春北信越大会準優勝(7-12日本文理)

2014夏・富山大会
2回戦 5-1 砺波
2回2/3 1安打 2奪三振 0失点
3回戦 13-3 桜井
6回1/3 7安打 8奪三振 3失点
準々決勝1-0 高岡
3回2安打 2奪三振 0失点
準決勝8-5 不二越工
9回 9安打 7奪三振 5失点
決勝9-3 高岡商
9回11安打 6奪三振 3失点
計=30回30安打 25奪三振 11失点

岡本和真[外野手・智弁学園高]

おかもと・かずま●183cm95kg/右投右打/1996.6.30生



 今大会の打者の注目株。県大会では3本塁打を放ち、高校通算73本とさらに数字を伸ばした。西武・中村をほうふつさせる柔らかいリストの使い方が特徴で、パワーだけではなく器用さも兼ね備えている。

新チーム結成以降の成績
13秋奈良大会優勝(11-7奈良大附)
13秋近畿大会ベスト8(1-2龍谷大平安)
14春センバツ2回戦 (4-5佐野日大)
14春奈良大会優勝(9-5天理)
14春近畿大会1回戦 (2-4鳥羽)

2014夏・奈良大会
2回戦 8-1 平城
3打数1安打 1本塁打 4打点 1盗塁
3回戦 6-1 奈良高専
5打数3安打 0本塁打 2打点 0盗塁
準々決勝15-0 登美ヶ丘
2打数2安打 1本塁打 5打点 0盗塁
準決勝11-6 大和広陵
4打数 2安打 0本塁打 1打点 0盗塁
決勝8-6 天理
4打数2安打 1本塁打 2打点 0盗塁
計=18打数10安打 3本塁打 14打点 1盗塁 打率.556

正随優弥[外野手・大阪桐蔭高]

しょうずい・ゆうや●180cm83kg/右投左打



 PL学園(85年)以来の夏の府大会3連覇の立役者となった強打者。右足首の骨折などケガに悩まされ、中心選手となったのは今春だったが、あっという間に主砲に定着。県大会の3本塁打を足掛かりに、打棒を爆発させる。

新チーム結成以降の成績
13秋大阪大会4回戦 (1-13 履正社)
14春大阪大会優勝(8-5 履正社)
14春近畿大会優勝(8-5 報徳学園)

2014夏・大阪大会
1回戦 9-0 千里青雲
4打数1安打 1本塁打 2打点 0盗塁
2回戦 7-3 豊中
3打数2安打 0本塁打 0打点 2盗塁
3回戦 9-4 大冠
4打数0安打 0本塁打 0打点 0盗塁
4回戦 8-0 阪南大
3打数1安打 0本塁打 0打点 1盗塁
5回戦 14-0 箕面東
3打数2安打 1本塁打 1打点 0盗塁
準々決勝5-1 上宮
4打数1安打 0本塁打 1打点 0盗塁
準決勝6-2 履正社
5打数 3安打 0本塁打 2打点 0盗塁
決勝9-1 PL学園
4打数2安打 1本塁打 3打点 0盗塁
計=30打数12安打 3本塁打 9打点 3盗塁 打率.400

岸潤一郎[投手・明徳義塾高]

きし・じゅんいちろう●175cm75kg/右投右打/1996.12.8生



 高校入学までにすべてのポジションをこなしたというMAX146キロの万能型の好選手。甲子園には1年夏、2年夏、3年春と出場し、すでに5勝を挙げている。14年センバツは打でも3割の成績を残しており、チームの中心となる。

新チーム結成以降の成績
13秋高知大会優勝(17-3高知東工)
13秋四国大会ベスト4(0-4今治西)
14春センバツベスト8(5-7佐野日大)
14春高知大会チャレンジマッチ(4-3高知)
14春四国大会優勝(5-2鳴門渦潮)

2014夏・高知大会
2回戦 10-0 室戸
5回2安打 7奪三振 0失点
準々決勝11-1 土佐
6回2安打 6奪三振 1失点
準決勝1-0 高知商
9回 4安打 9奪三振 0失点
決勝6-5 高知
9回13安打 10奪三振 5失点
計=29回21安打 32奪三振 6失点

清水優心[捕手・九州国際大付高]

しみず・ゆうし●184cm86kg/右投右打/1996.5.22生



 二塁送球1秒81の強肩の持ち主で、バットでも高校通算35本塁打の実績を誇る。体格にも恵まれており、今後の伸びしろは十分。

新チーム結成以降の成績
13秋福岡大会優勝(5-0 西日本短大付)
13秋九州大会2回戦 (2-3鎮西)
14春福岡大会2回戦 (0-6 直方)

2014夏・福岡大会
2回戦 12-1 西田川
2打数2安打 1本塁打 2打点 0盗塁
3回戦 5-2 飯塚
4打数2安打 0本塁打 0打点 0盗塁
4回戦 6-1 嘉穂東
2打数0安打 0本塁打 0打点 0盗塁
5回戦 11-1 福岡工大城東
3打数1安打 0本塁打 1打点 0盗塁
準々決勝8-1 西日本短大付
3打数 0安打 0本塁打 0打点 0盗塁
準決勝7-1 自由ヶ丘
5打数 1安打 0本塁打 0打点 0盗塁
決勝16-0 北筑
6打数3安打 0本塁打 1打点 0盗塁
計=25打数 9安打 1本塁打 4打点 0盗塁 打率.360

佐野皓大[投手・大分高]

さの・こうだい●181cm70kg/右投右打/1996.9.2生



 最速152キロのストレートを武器に、力でねじ伏せる剛腕。県大会では2試合連続完封勝利を挙げるなど、30回1/3 連続無失点をマーク。決勝では最速139キロと本調子ではなかったものの、延長10回まで粘りの投球で勝利に貢献。

新チーム結成以降の成績
13秋大分大会3回戦 (4-5 大分雄城台)
14春大分大会優勝(4-3 大分商)
14春九州大会ベスト8(2-5東福岡)

2014夏・大分大会
2回戦 7-2 安心院
4回4安打 6奪三振 1失点
3回戦 6-3 森
8回2/3 5安打 11奪三振 0失点
準々決勝2-0 藤蔭
9回6安打 4奪三振 0失点
準決勝3-0 杵築
9回 5安打 2奪三振 0失点
決勝6-5 明豊
10回8安打 5奪三振 5失点
計=40回2/3 28安打 28奪三振 6失点

注目必至の2年生右腕

新ドクターK伝説の幕開けか?

吉田凌[投手・東海大相模高]

よしだ・りょう●181cm72kg/右投右打/1997.6.20生



 神奈川大会決勝で大会タイの20三振を奪い、全国に名を轟かせた。最速149キロの直球と落差の大きいスライダーのコンビネーションは強力。楽天・松井裕に次ぐ2年生ドクターKとして大会を席巻しそうだ。

新チーム結成以降の成績
13秋神奈川大会ベスト4(0-4 横浜)
14春神奈川大会ベスト4(4-5 向上)
14春関東大会1回戦 (2-7東海大浦安)

2014夏・神奈川大会
2回戦 19-0 逗葉
登板なし
3回戦 5-0 横浜サイエンスフロンティア
2回1安打 5奪三振 0失点
4回戦 5-0 湘南学院
2回1安打 4奪三振 0失点
5回戦 12-3 法政二
2回0安打 5奪三振 0失点
準々決勝14-2 橘学苑
登板なし
準決勝5-3 横浜
2回2/3 7安打 5奪三振 1失点
決勝13-0 向上
8回2/3 3安打 20奪三振 0失点
計=17回1/3 12安打 39奪三振 1失点
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