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ドラフト取材現場の舞台裏

 

これまでテレビのニュースなどで流れるわずかなシーンでしか見たことがなかったプロ野球ドラフト会議。それがどのようなかたち、雰囲気のなかで行われているのか。初めてその場に身を置いた者として、感じたままをお届けする。

▲1位指名確定後のみ行われる12球団監督による共同記者会見。4球団が1位指名した早大・有原の交渉権を獲得し、「高校生のときから取材していた」し、「縁があると思っていました」と喜びを語った日本ハム栗山英樹監督。見事引き当てた津田敏一球団社長も加わった[写真=内田孝治]



 ドラフト会場の現場であらためて知ったのは、ペン記者は会場内には入れないということだ。指名の瞬間を目撃できるのは、写真、映像を収めることが仕事であるカメラマン。そして09年から一般公募を募るようになり抽選で選ばれた1000人余りのラッキーなファンのみだ。記者たちは隣接したプレスルームに置かれた4台のテレビモニターを通じて会議の様子を見守るしかない。ただし隣接といっても、それは会議が行われるホテルの広い宴会場の一角をパーテーションで区切った場所。パーテーション上部の天井に近い空間ではひとつにつながっている。プレスルームには数百の(数えなかったが約200人分らしい)長机とイスが置かれ、会議が始まる2時間前にはほぼ満席だった。

 開始時間の17時。まずは・・・

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