週刊ベースボールONLINE


 


最多安打のタイトルを獲得した山田は、今季からアディダスのアイテムを使用している



最多安打のタイトルを獲得したヤクルト山田哲人。昨年の打率.283から今季は.324へと飛躍を遂げた要因のひとつに、“バット”があるのではないかとにらんだ週ベヤクルト担当。その真相を探るため、今季から契約を結んでいるアディダス社へ出向き、山田を担当する杵島央至さんにどんなバットを使用しているのかを調査した。すると、山田のこだわりが明らかに――。

バットへのこだわり


193安打をサポートしたバットとバッティンググラブ



 山田選手との契約が決まってから、14年シーズンはどういったバッティングがしたいのか、反発性やグリップに関してはどういったものがいいのか、ということを聞き、話し合いを進めながら仕上げていきました。山田選手が一番大切にしているのはバランスでした。

「グラウンドを広く使って広角に打ちたいから、操作性を上げてください」との要望があったのでグリップを太めにし、バランスがやや手元にくるようにしました。

 長距離ヒッターはグリップを細くしてヘッドに重さがいくようにするのですが、このバットはグリップの太さが特徴ですので、長距離というよりは、中長距離ヒッター用のバランスとなっています。

 また、打感を非常に大切にする選手ですので、バットのデザインはとてもシンプルなものになりました。なにも塗装されていないこの打感がいいから、染めない。この感触がいい、とずっと白木です。

 このバットとのフィーリングは早めに合ったとは思いますが、今の段階に行きつくまでには3、4回試作を繰り返しましたね。それでもほかの選手と比べると早い方だとろう片りんは見せていたわけです。でももっともっと大きな選手になってほしい・・・

この続きはプレミアムサービス
登録でご覧になれます。

まずは体験!登録後7日間無料

登録すると、2万本以上のすべての特集・インタビュー・コラムが読み放題となります。

特集記事

特集記事

著名選手から知る人ぞ知る選手まで多様なラインナップでお届けするインビューや対談、掘り下げ記事。

新着 野球コラム

アクセス数ランキング

注目数ランキング