日本球界ではあまりなじみのないナックルを操るのが、DeNAドラフト1位ルーキーの山崎康晃だ。揺れながら落ちる魔球が、大きな話題を呼んでいる。そこで本人を直撃。ナックルとの出合いから春季キャンプ、実戦形式での手応えを聞いた。 取材・構成=高橋透、写真=BBM 実戦形式で三振を奪い、手応えを感じている山崎康。シーズンでのナックル使用も視野に入れている
初球で使うナックルと決め球で使うナックル
僕のナックルには130キロぐらいの“速いナックル”と100キロ程度の“遅いナックル”の2種類あります。簡単に説明すると、打者を追い込んでから決め球として投げる“速いナックル”。そしてもう一つの“遅いナックル”は、初球から投じて打者の意表を突く狙いを持っています。
持ち球の中ではストレート、ツーシーム、スライダーに次ぐ位置づけで、カーブと同じぐらいの割合で投げていますね。まだ実戦を多く踏んでいないのでゲームで使っていくか分からない部分もありますが、自分の中では面白いボールだなと思っています。
ナックルとの出合いは中学校のときです。『変化球バイブル(小社刊)』の
前田幸長さん(元
ロッテほか)のナックルのページを見て、こういう変化球もあるんだ、と思ったのが最初でした。そのときちょうど、メジャー・リーグでウェイクフィールド投手(レッドソックス)や吉田えり投手(BCL・石川)がナックルを投げていたので、僕も投げてみようと思いました。遊び半分で投げ始めたのですが、ブルペンで投げてみると試合でも使えるんじゃないかと手応えを感じたので、実戦でも投げていましたね。
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