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勝俣翔貴 打者の評価高まる二刀流

 


投げては4回途中KOの勝俣だったが、降板後に右翼のポジションに就き、打ってはチーム4安打中2安打と気を吐いた



打者としてのスカウト評価は上々


勝俣翔貴の2015センバツ甲子園投手/打者成績



 プロ向きの性格だ。元中日投手の若林弘泰監督は、勝俣翔貴に対し親しみを込めて「宇宙人」と呼ぶ。つまり、常に堂々としているのだ。

「何でも飄々とやる。味方のミスも1試合で3回くらいなら我慢できるものですが、勝俣はどんなケースでも、心が折れない。ピンチこそ、マウンドでは笑顔。相当な精神力です」

 1回戦は史上5校目の夏春連覇を狙う大阪桐蔭。しかも、大会初日という独特の緊張感があるタイミングも、若林監督はむしろ歓迎していた。

「ゲームに入った際、モチベーションが粗いところがある。そういう意味では最高の相手です」

 三番・エースと投打の大黒柱。タテ変化するスライダーが武器だが、大阪桐蔭はこの“魔球”を徹底的に見極めてきた。大阪桐蔭は初回だけで、勝俣に37球を投げさせて、2点を先制。2回は無失点と立ち直ったかに見えたが、初回に140キロを計測していた直球は120キロ台へ。束で向かって来る名門校のプレッシャーに勝俣は消耗し結局、4回途中7安打6失点で降板している。実は2月に腰痛を発症し、投げ込みができないまま本番を迎えていたのだ。

「落ち込んでいるヒマはない。守りでも、打撃でも役に立てるように切り替えていきました」(勝俣)

 降板後は右翼に入り、2安打を放ち、抜群のバットコントロールで左右にヒットを打ち分けた。投手では不完全燃焼に終わったが、打者としては「高校生トップクラス。将来的には、クリーンアップを任せられる」(中日・石井昭男チーフスカウト)と、昨秋以上に評価を高めている。

文=岡本朋祐 写真=BBM

PROFILE
かつまた・しょうき●1997年7月20日生まれ。神奈川県出身。180cm78圈1ε蟶限如H∈の森小1年時から箱根フリッパーズで野球を始め、投手。箱根中時代に在籍した小田原足柄シニアでは3年時に全国大会に出場。東海大菅生では1年夏から背番号13でベンチ入りし、一塁手。2年夏は西東京大会準優勝。昨秋は18年ぶりに東京大会を制した。18年ぶりのセンバツは投手としては6失点KOと悔しい結果に。最速143キロ。変化球=スライダー。

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