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チームメートが明かす!大谷の素顔

 

3年目ながらチームの中心選手として活躍する大谷翔平だが、グラウンドを離れれば、まだ幼さの残る20歳だ。そんな大谷と公私ともに仲がいい同期入団の鍵谷陽平と1年目から春季キャンプでは同部屋の上沢直之が野球選手としても人としても成長を続ける、背番号11の素顔を語る。



上沢直之『刺激になりますけど、クソガキですね』




 かわいい後輩ですけど、1月の球団のイベントでのトークショーで言ったように「クソガキ」な部分もあります。あのときはファンの方から「ゴミ箱にゴミを投げるとき、何割入りますか?」という質問に、あいつは「僕は投げないですけど、上沢さんは投げるみたいです」と。思わず僕も「コイツ、こういうところが悪いでしょ」と笑っちゃいましたけど、僕が1学年先輩ですが、平気でいじってきたりもしますからね。タメ口で話しかけてくることもありますけど、普段は礼儀正しいですよ。

 投手としては、全部すごいと思います。昨年の球宴で162キロを投げたときはテレビで見ていましたけど、すごいとしか言いようがない。大谷しか見ていませんでした。年々、内容も良くなって、刺激になります。もちろん負けたくないですけどね。

鍵谷陽平『20歳になって大人になりました』




 3年目を迎えてプレーでも私生活でも、本人にすごく余裕が出てきましたよね。試合では特に投手の部分ですけど、自分でゲームをコントロールできるようになっていると思います。調子が悪くても、相手を圧倒しています。言葉が合っているか分かりませんけど、遊びがあるというか、好きなようにやっている感じがします。1年目は、がむしゃらに投げている印象で、2年目は悪いときはそのまま打たれてしまうイメージもあったのですが、今季は違います。4月までに5勝を挙げていることでも、証明されていると思いますね。

 普段の様子も1年目に比べれば、すごく明るくなったように思います。年齢も20歳になって、大人になりましたし、自分のできることの範囲も広がったんだと思います。

 もちろん、プロ野球の世界に慣れた部分もありますし、あいつの場合は二刀流で投手と野手を両方やっているので、全員に分け隔てなく接して話すことができます。誰とでも気さくに話しますし、言いたいこともしっかり言える性格。みんなからも親しまれていますし、ノビノビとチームの中でプレーしながら技術も人としても成長していると思います。
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