四番の技術、雰囲気を一番に肌で感じているのがマウンドで対峙する投手だろう。現役、OB選手問わず、これまでに対戦した中で強烈な印象を放ったスラッガーを一人挙げてもらった。 ソフトバンク・森福允彦→セギノール
意識を変えさせられた一発 楽天時代に対戦した
セギノールですね。僕にとってプロ3年目、初めて本塁打を浴びた打者。Kスタ(宮城=当時)のスタンド上段まで「フンッ!」って飛ばされて……。忘れもしないインコース、曲がり切らないスライダーでした。セギノールは懐が深かった。肩からグッとボールに向かってくるような感じ。翌日に新聞を見たら「打って当たり前だ」なんてコメントが載ってて、さらにショックでした(苦笑)。マジで? と思った。
以来、外国人打者に対して、投げる意識が丁寧にはなりましたね。僕みたいな投手にとって、一発が一番ダメですから
オリックス・岸田護→カブレラ
当たったらホームランを覚悟 同じチームになったこともありましたけど、
カブレラの腕の太さはえぐいですよ。打撃練習をすると、ほとんどのボールをスタンドに放り込んでいましたし、打球の速度が常人じゃありませんでした。ピッチャー返しが来たら絶対に逃げられないと思いますね。どんな球でもフルスイングしてくるので、投げる側からしたら一番イヤな打者です。
三振が多いイメージがありますが、変化球にも対応する技術を持っているので、簡単に抑えるのが難しい。バットに当たったらホームランみたいな感じですね。えぐいというか、もう、恐怖です。
日本ハム・増井浩俊→ペーニャ
ド肝を抜かれたフェンス直撃 今までで一番えぐいと思った四番打者は、ペーニャです。スイングが強いのはもちろんですが、ド肝を抜かれた打球を打たれたことがあります。彼が
ソフトバンク時代の2013年4月24日のヤフオクドームでの試合です。センター前に打たれたなと思った打球が・・・
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