週刊ベースボールONLINE

2015変化球特集

ロッテ・西野勇士が直伝!魔球「フォークボール」の投げ方・握り方

 


先発からクローザーに転向した昨年は、抑え1年目ながら抜群の安定感を発揮。今季も最後の砦として立ちはだかる右腕の大きな武器が、140キロ台で変化する高速フォークだ。
取材・構成=吉見淳司 写真=中島奈津子

2種類の落差で打者を幻惑


 フォークを覚えたのは新湊高3年生のときでした。それまでは真っすぐとカーブしか投げられなかったので、何か一つ変化球を覚えたかった。いろいろ試したのですが、僕は器用な方ではないのでなかなかうまくいかず、その中で一番良かったのがフォークでした。

 それまでも投げようとはしていたんですけど全然落ちず、得意なボールではなかったですね。それが変化するようになったきっかけはよく分かりませんが、ストレートが速くなったのと同時期なので、恐らく腕の振りのスピードが速くなったことが良かったんじゃないかと思います。

 まだ当時は挟んで投げるだけ、というレベルでしたが、プロに入ってからいろいろな握りを試してきました。僕のフォークには2種類あり、カウントを取るための落差が小さいものと、空振りを取るための落差が大きいものを投げ分けています。と言っても、握りは一緒です。

人さし指の第一関節を縫い目に掛けています。そのために制球が安定しますし、落ちないときでもシュート気味に変化します



 人さし指の第一関節を縫い目に掛け、中指はどこにも掛けていません・・・

この続きはプレミアムサービス
登録でご覧になれます。

まずは体験!登録後7日間無料

登録すると、2万本以上のすべての特集・インタビュー・コラムが読み放題となります。

特集記事

特集記事

著名選手から知る人ぞ知る選手まで多様なラインナップでお届けするインビューや対談、掘り下げ記事。

関連情報

新着 野球コラム

アクセス数ランキング

注目数ランキング