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永遠のPL学園

名門校 出身高校別ベストナイン

 

80年を超えるプロ野球の歴史の中で、最も多くのプロ野球選手を輩出した高校がPL学園だ。ここからは高校別のプロ野球選手輩出数トップ10を調べ、それぞれのベストナインを編集部の視点で選考していく。

プロ野球選手輩出数TOP10
1位 PL学園 大阪 79人
2位 中京大中京 愛知 76人
3位 広陵 広島 61人
4位 龍谷大平安 京都 60人
5位 横浜 神奈川 59人
6位 熊本工 熊本 58人
7位 大体大浪商 大阪 56人
8位 享栄 愛知 52人
9位 松山商 愛媛 51人
10位 東北 宮城 41人

大阪・PL学園
質量ともに秀でた最強軍団


 全国最多、79名のプロ野球選手を輩出している名門校で、名球会にも清原、立浪、宮本、新井、加藤、松井と6名が名を連ねる。

 ベストナインは豪華な顔ぶれ。投手、一塁手はKKコンビと呼ばれPL学園時代から一世を風靡した桑田、清原。78年夏の甲子園優勝捕手・木戸は85年の阪神の日本一捕手でもある。立浪、宮本は遊撃守備も甲乙つけがたいが、安定感で遊撃に宮本を置き、三塁に立浪。二塁・今岡も打力は高い。外野は巧打の3人が並んだ。

 控えも人材豊か。先発投手には野村、前田健、リリーフにも金石、尾花がいる。野手の加藤、片岡、松井、今江、坪井はサブに置くのはもったいない人材。若井、前田忠、小窪、西田とバイプレーヤーも豪華な点が、PL学園のすごみを感じさせる。

【ベストナイン】
投手 桑田真澄
捕手 木戸克彦
一塁手 清原和博
二塁手 今岡誠
三塁手 立浪和義
遊撃手 宮本慎也
左翼手 新井宏昌
中堅手 福留孝介
右翼手 吉村禎章

春夏甲子園実績
17回 48勝 優勝4回(78、83、85、87年) 準優勝3回(70、76、84年) ベスト四なし
20回 48勝 優勝3回(81、82、87年) 準優勝1回(84年) ベスト四6回

その他の主な出身プロ野球選手
投手
尾花高夫
金石昭人
野村弘樹
入来祐作
前川勝彦
前田健太
捕手
田中雅彦
内野手
加藤秀司
小早川毅彦
若井基安
片岡篤史
松井稼頭央
前田忠節
今江敏晃
小窪哲也
外野手
金森栄治
西田真二
坪井智哉
サブロー

愛知・中京大中京
戦前から現在まで多士済々


 春夏甲子園の通算勝利数、優勝回数はともに全国トップ。戦前から現在に至るまで、継続的にプロ野球選手を輩出しており、ベストナインにも往年の名選手から現役選手までさまざまな年代の名前が並んだ。

 投手に挙げた野口は戦前、戦後に活躍した選手で237勝をマークする一方で野手としても830本の安打を放った。規定投球回と規定打席をともにクリアしたシーズンが6度ある二刀流選手だった。また、遊撃の杉浦、左翼の鬼頭は31年から33年まで夏の甲子園3連覇の中心選手。三塁の堂林は優勝した09年の夏の甲子園では投手だった。

 阪神のリリーフ陣を支えた伊藤敦や広島で活躍した紀藤と投手は層が厚い。2000安打の稲葉は昨季限りで引退、嶋や伊藤隼が現役で活躍中だ。

【ベストナイン】
投手 野口二郎
捕手 木俣達彦
一塁手 後藤孝志
二塁手 江藤省三
三塁手 堂林翔太
遊撃手 杉浦清
左翼手 鬼頭数雄
中堅手 原田徳光
右翼手 稲葉篤紀

春夏甲子園実績
26回 76勝 優勝7回(31、32、33、37、54、66、09年) 準優勝なし ベスト四6回
30回 55勝 優勝4回(38、56、59、66年) 準優勝4回(31、37、58、97年) ベスト四5回

その他の主な出身プロ野球選手
投手
伊藤敦規
紀藤真琴
野中徹博
木村龍治
捕手
日比野武
嶋基宏
内野手
伊藤竜彦
外野手
伊藤庄七
伊藤隼太

広島・広陵
戦後のプロ野球の功労者多数

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