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横浜DeNAベイスターズ特集

リーグ優勝のカギを握るいぶし銀たち

 

長いシーズンを乗り切り、歓喜を迎えるにはレギュラー陣の踏ん張りだけでは達成できない。彼らを支え、チャンスやピンチで監督の起用に応えるのがワキ役たちだ。今年のDeNAは彼らが要所で大活躍を見せ、混セの主役を担っている。そして、リーグ優勝に向け、後半戦も変わらず活躍していくはずだ。そんなハマのワキ役たちを紹介しよう。

中畑監督の適材適所の起用でワキ役たちも奮闘


「ウチは全員がキーマン。全員で戦うチーム。一戦必勝でいく」

 7月15日の巨人戦(横浜)前。中畑監督は前半戦総括でこの言葉に力を込めた。DeNAは42勝42敗1分けの勝率5割ながら、前半戦を首位で終えた。

 首位での折り返しは日本一になった1998年以来。例年であればシーズン終盤に打診されていた続投要請を前半戦終了後に受けた。異例の早さで指揮官の手腕が評価されるほどの快進撃を繰り広げた。中畑監督はレギュラーだけでなく控え選手も含めて俯瞰的な視野でチーム全体を見回している。各選手の能力や状態を判断し、適材適所で起用する采配が際立つ。偏りなくチャンスを次々と与えられた控え選手の成長が好調のチームを支えた。主力の活躍はもちろん、ここまで“ワキ役”の奮闘がなければ躍進劇は生まれなかった。

 5月14日の中日戦(横浜)。梶谷隆幸がこの日負傷のために登録を抹消された。この窮地を救ったのが井手正太郎。梶谷に代わって三番で起用されたのが井手だった。1点をかえされ3対2とされた直後の5回だった。

 狙い澄まして、値千金の1号ソロをたたき込んだ。「うまく回転して打つことができた。追い上げられていたところで打てたのが良かった」と手応えを口にした。5月22日(阪神戦=横浜)には7回に代打で登場すると早速、二塁打を放って追い付いた。9回は二死二塁で再び右翼線へ価値ある一打を打って決着をつけた。「やばいです・・・

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