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江越大賀[阪神/外野手]
超積極打法を貫く


えごし・たいが● 1993.3.12 生まれ、長崎県出身。182cm83kg。右投右打。長崎・海星高から駒大を経て2015 年ドラフト3位で阪神入団。今季の開幕一軍を勝ち取った。2015年成績34試合20安4本塁打14打点0盗塁、打率.182



 身のパワーを思い切りぶつけるようなフルスイングは迫力満点だ。7月29日の中日戦(ナゴヤドーム)、1点を追う7回に、江越大賀が放った打球は、左翼席に突き刺さるように着弾した。同点の4号ソロ。さらに、9回一死二塁では左中間を破る決勝の二塁打を放った。打ったのはともに初球。「それが自分のプレースタイルなので」と、超積極打法でチームを逆転勝利に導いた。

 キャンプ、オープン戦中から和田監督ら首脳陣の評価を得て、開幕一軍入りを勝ち取った。4月5日の巨人戦(東京ドーム)では初の先発出場も果たした。しかし、開幕から12打席で1安打と結果を残せず、同13日に登録を抹消。その後も2度、一軍に昇格したが、力を十分に発揮できず二軍落ちを繰り返した。

 7月21 日、3度の登録抹消を乗り越えて、再び一軍に上がってきた。同日の巨人戦(甲子園)は3打数無安打2三振に終わったが、2試合連続で先発出場した翌22 日の同カードで、風向きが変わった。2点リードの6回。2番手の笠原から左翼へ2号ソロを放つ。この一打で「右(投手)に対しても対応できるモノを見せてくれた」と、和田監督の評価が一変した。この試合を含め、江越がこれまで先発した13試合で、相手先発が右投手だったのは2試合のみ。この試合が「左専用」を脱却する分岐点となった・・・

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