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特集・次代のネオスター パ・リーグ編

さらなる躍進が期待される男たち

 

その潜在能力からすれば、まだまだ成長できるであろう選手たちを一挙に紹介。彼らはすでにレギュラークラスではあるが、さらなる奮起、躍進が期待されるホープたちだ。

ソフトバンク・柳田悠岐
トリプルスリーも通過点?




 史上9人目のトリプルスリーへ順調に歩を進めている。8月11日のオリックス戦(ヤフオクドーム)で逆転サヨナラ弾を放つと翌日の同戦の第1打席でも右翼席中段へ運んだ。2試合連続で、2打席連続で、なんと2球連続の本塁打だった。これで23号に到達。103試合で打率.370、24本塁打、23盗塁は、目標とする「トリプルスリー」を射程圏に入れる好ペース。

 それに加えて74打点はシーズン100打点を上回るペースで、「トリプルスリー+100打点」となると過去に50年の別当薫(毎日)、岩本義行(松竹)しかいない大記録だ。プロ野球史上初の「40-40」(40本塁打、40盗塁)の夢まで抱かせる好素材。トリプルスリーさえ通過点にすぎない。

ソフトバンク・森唯斗
ブルペンの主役へ




 雄叫びを上げながら打者との真っ向勝負に挑むスタイルは新人で58試合に登板して20ホールドをマークした昨季と変わらないが、カットボール一辺倒だった配球に今季はカーブやフォークの割合を増やし、進化を遂げている。

 昨季に続いて、五十嵐、サファテにつなぐ勝利の方程式に固定されつつある。ブルペンの主役となる日もそう遠くない。

ソフトバンク・今宮健太
数年後のトップバッター?




 工藤監督に言わせれば「2、3年後に一番を打てる」才能の持ち主。しかし、2年連続ゴールデングラブ賞を受賞した遊撃守備の安定感とは真逆に、打率は2割台前半に苦しむ。

 それでも試行錯誤を加え、「上半身の脱力」と「ミートポイントを投手寄りに置く」ことを意識し、オールスター以降は3本塁打と打者としての可能性も示している。

ソフトバンク・中村晃
頼れるユーティリティー




 主軸の中堅選手のコンディショニングのために指名打者を使用することがあるチームにあって、外野と一塁を守る中村の存在は貴重だ。また、守備位置だけでなく打順もポイントゲッターの七番をはじめ、チャンスメークの一、二番と多彩な役割を演じる。

 それでいて打率は当然のように3割超え。頼りのユーティリティーぶりでチームに貢献している。

オリックス・松葉貴大
立ち上がりが課題




 ルーキーイヤーに4勝(6敗)、2年目の昨季は8勝(1敗)と、順調に勝ち星を伸ばしてきたが、今季は苦しい登板が続いている。7月2日の日本ハム戦(札幌ドーム)では打者5人、わずか21球でKO。序盤に四球と長短打が絡んで失点と、ゲームを作れない投球が続き、中継ぎに降格、二軍落ちも経験した。

 もともと尻上がりに調子を上げるタイプなだけに、立ち上がりに注意を払えば、快投を披露する可能性は高い。

オリックス・東明大貴
勝利を呼び込む投球を




 ルーキーイヤーの昨季は16試合に先発し、5勝(7敗)をマーク。今季も150キロ超の直球と高速スライダーを武器に強気の投球を見せている。ただ“強気”の一方で・・・

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