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Vやで!阪神タイガース大特集

岩崎&大和 10年振りVに欠かせないキーマン

 

残り試合が少なくなり、優勝を目指す阪神もラストスパートに懸ける。ここでは大事な終盤戦で投打のキーになりそうな2選手を取り上げる。彼らが活躍すれば、阪神の10年ぶりのリーグ優勝も自ずと近づくはずだ

岩崎優・カギを握る5人目の先発左腕




 カギは8月25日の広島戦にあった。台風16号の影響で試合が中止。この日先発予定だった能見が翌26日にスライド登板した。と同時に中止試合が9月に組み込まれ10連戦が決まった。

 阪神は、藤浪、メッセンジャー、能見、岩田の先発4本柱が健在だが、岩崎も8月は3連勝とし、試合を作る投球を見せている。新人だった昨年は、開幕から勝ち星を重ねたが、後半疲れが出て、勝ち星を稼げなかった。しかし、今年は昨年の反省を生かし、徐々に調子を上げてきた。

 残り試合が30試合を切った中で、4本柱+岩崎がしっかりと試合を作れるようだと、首脳陣もゲームプランを立てやすい。

 岩崎自身は、8月30日のヤクルト戦では3回2/3を7失点で降板も、8月2日から4試合連続で6回以上の投球イニングを投げ2失点以内に抑え、四球もほぼ1試合に2個でコントロールも安定している。ヤクルト戦は1勝3敗とやや相性が悪いようだが、残り試合を10も残している広島や巨人には今季一度も登板していないだけに、隠し玉的な先発として期待できる。

 それでも残り試合を考えると先発登板は残り3、4試合のみ。この登板すべてで全力投球し、すべて勝つ意気込みで投げることが、阪神の優勝に近づく。8月18日からの巨人3連戦で先発4本柱のうち3人が投げ3タテを食らった2日後、DeNA戦で踏ん張り2連勝に導いたような投球が、残り試合でも必ず必要になる。それほどに、この左腕にかかる期待は大きいのだ。

PROFILE
いわざき・すぐる●1991年6月19日生まれ、静岡県出身。185cm87kg。清水東高から国士舘大を経て2014年ドラフト6位で阪神入団。1年目の昨季はプロ初登板で初勝利を挙げた。ドラフトの最下位指名で入団した新人投手による一軍初登板初勝利という阪神球団史上初の快挙で注目される。17試合で5勝4敗、防御率3.50の成績を残した。

大和・チームを活性化させる堅実性




 打撃不振というか、打撃向上に励みながら、なかなかいい型を見つけられず・・・

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