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特集・2015ドラフト総決算
阪神2位・坂本誠志郎 再建のカギ握る即戦力捕手

 

文=菊池仁志、写真=内田孝治

あこがれの阪神からの指名


 明大では阪神に1位で指名された高山俊に続いて、捕手の坂本誠志郎が同球団の2位指名を受けた。その瞬間、坂本はチームメートと同じ球団に進めることの喜びを笑顔で表現。そして思わぬ戸惑いも口にした。

「自分の思った以上の高い評価をいただいて、うれしいです」

 阪神にとっては昨年、新日鐵住金鹿島から横山雄哉石崎剛を1、2位指名で獲得したのに続いての同一チーム選手の1、2位指名となったが、その驚きを端的に表していたのが明大・善波達也監督の行動だった。1位指名された高山、上原健太(日本ハム)のときには座ったままそれぞれと握手を交わしただけだったが、坂本の指名を確認すると、思わず「ヨシ」と叫んで立ち上がり、坂本の肩をたたきながら握手を求めた。

あこがれの阪神からの指名に喜びの表情を浮かべた坂本。藤浪とバッテリーを組む日もそう遠い日ではない



「明大で養った人間力を持って、プロとしても高めてほしい」。4年間、指導を受け、4年時には主将を任せてくれた指揮官からのメッセージを胸に、坂本もプロの世界に飛び込む。

 阪神とは不思議な縁を感じている・・・

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