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特集・2015ドラフト総決算
中日3位・木下拓哉&オリックス4位・青山大紀 トヨタから逸材2選手がプロ入り

 

写真=佐藤真一

トヨタでの2年間で磨きがかかった長打力


 社会人No.1捕手の呼び声が高い木下拓哉が、2年越しのプロ入りを叶えた。高知高では2年夏、3年夏と甲子園に出場。法大では3年秋に1学年上の三嶋一輝(現・DeNA)とバッテリーを組み、東京六大学リーグを制覇。大学時代から遠投120メートルを誇る強肩に、巧みなリードが光り、プロも注目する逸材だった。だが、大学4年秋の2013年ドラフトは指名漏れ。2年間トヨタ自動車で研さんを積み、プロからの指名を待った。

バッテリーを組んでいた2人がともにプロへ。大舞台での飛躍を誓った。左が木下、右が青山



「こんなにドキドキして迎えたドラフトはなかったです」

 トヨタでの2年間は決してムダではなかった。この2年で打撃が向上。優勝を遂げた昨年の日本選手権で京セラドームの左中間席に運ぶ本塁打を放つなど長打力がアップし、「精度が増したというか、磨きがかかった」とトヨタ自動車・田中大次郎監督も成長ぶりに目を見張る。

 今年9月に行われたアジア選手権の日本代表にも選出された身長183センチ体重92キロの“打てる大型捕手”。その木下を3位で指名したのは、今季まで選手兼監督としてプレーした谷繁元信監督率いる中日。木下も「谷繁監督の下でプレーできるので、捕手としても成長できる球団だと思います。谷繁監督が培ってきたプロでのキャリアすべてを叩き込んでいただきたいし、それを吸収していきたい」と意欲を見せる。

 セールスポイントは“肩”だが、目指すのは・・・

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