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特集・ストーブリーグ最前線2015-16
買い物上手はどこ?昨季の補強プレイバック セ・リーグ編

 

今オフも熱いストーブリーグが繰り広げられているが、獲得した選手が額面どおりに働いてくれるかは分からないもの。ここでは昨年のオフから15年シーズン中に加入した選手たちの活躍を球団担当が採点し、その補強がチームとして成功だったのか否かを徹底検証してみたい。

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 オンドルセクは言うまでもなく大成功!だが先発の軸として期待された成瀬は、3勝8敗の数字以上に8月1日の一軍登録抹消以降再び上がることなくシーズンを終えたことは物足りない。大引も正遊撃手としてチームをけん引も、ケガの影響もあり出場96試合にとどまり、ともに期待通りの活躍とは言い難かった。一方今季途中に加入のデニングは、打率こそ低いが四死球31と出塁率は悪くない。360万円と考えればお買い得であったと言える。



デニング



【2014年オフから15年シーズン中に加入した選手】
※名前・前所属・ポジション・入団経緯・15年成績・年俸
成瀬善久 ロッテ 投 FA 3勝8敗0H0S 防4.76 試14 2億円
オンドルセク レッズ 投 新加入 5勝2敗33H0S 防2.05 試72 1億5000万円
井野卓 巨人 捕 人的補償 一軍出場なし 800万円
大引啓次 日本ハム 内 FA 率.225 本5 点41 盗6 試96 1億
奥村展征 巨人 内 FA 一軍出場なし 560万円
デニング CL/新潟 外 新加入 率.222 本4 点22 盗0 試64 360万円

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 マイコラスとポレダがいなかったらと思うとゾッとする。前者は13勝でチーム勝ち頭、後者は8勝止まりも前半戦の苦しいチーム状況でも奮闘し、辛うじての2位キープに大きく貢献。それに引き換え、低迷する打線のテコ入れに、途中加入のフランシスコ、カステヤーノスは論ずるに値しない。輝きはデビュー戦のみで、二軍が定位置となった。一昨年の井端と同じく、中日を自由契約となった堂上、吉川コンビは揃って不可欠な存在に。

マイコラス



ポレダ



【2014年オフから15年シーズン中に加入した選手】
※名前・前所属・ポジション・入団経緯・15年成績・年俸
マイコラス レンジャーズ 投 FA 13勝3敗0H0S 防1.92 試21 8300万円
ポレダ レンジャーズ3A 投 FA 8勝8敗0H0S 防2.94 試24 6500万円
矢貫俊之 日本ハム 投 トレード 0勝0敗0H0S 防4.41 試12 2600万円
相川亮二 ヤクルト 捕 FA 率.313 本4 点17 盗1 試40 7000万円
フランシスコ ブルージェイズ 内 FA 率.167 本0 点1 盗0 試5 1億2000万円
吉川大幾 中日 内 自由契約 率.250 本0 点4 盗3 試47 550万円
金城龍彦 DeNA 外 FA 率.233 本1 点10 盗1 試36 4000万円
堂上剛裕 中日 外 自由契約 率.276 本3 点13 盗0 試59 600万円
北篤 日本ハム 外 トレード 一軍出場なし 810万円
カステヤーノス メッツ 3A 外 FA 率.100 本0 点1 盗0 試6 3700万円

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