週刊ベースボールONLINE

どこよりも早い!12球団戦力分析2016
オリックス・得点力アップのカギは一番固定

 

投打ともに充実の戦力。得点力アップのカギは一番固定




 投打とも戦力に抜かりはない。先発陣は多彩な変化球を操るエース・金子を筆頭に、15年チームトップの10勝を挙げた西、東明の両右腕、さらに助っ人右腕ディクソン、15年ドライチ左腕・山崎福と充実。先発ローテ最後の1枠を吉田一や松葉、ルーキー・近藤大らが争う。

 2015年は崩壊状態だった救援陣は、佐藤達、岸田、平野のケガが完治。15年8月に右肩の手術を受けた比嘉も「キャンプはブルペンからいける」と術後の経過が順調で、14年に防御率2.49を誇った盤石の救援陣再建のメドが立っている。一方、“左腕不足”は悩みの種。中継ぎ左腕は15年に48試合に登板した海田のみで、新人左腕もゼロ。新助っ人などで左腕の補強を行いたいところ。

 野手も実力者が並ぶ。糸井、中島、ブランコの強力な中軸に、六番に小技もできる小谷野、七番には一発もあるT-岡田と、どの打順からも得点が可能。パンチ力のあるルーキー・吉田正に、メジャー通算19本塁打のボグセビック、同13本のモレルの助っ人も獲得し、彼らがスタメンに名を連ねれば、打線の破壊力はさらに増す。

 打線を活性化させるためにも一番打者の固定がカギとなる。15年は日替わりオーダーで得点パターンを確立できず、13人が一番を務めた。そんなリードオフマン候補筆頭はプロ2年目の西野だ。15年は7月に故障離脱するまで“隠れ首位打者”となるなど、規定打席未到達も打率3割をマーク。このヒットメーカーが15年と同様の働きをすれば、打線はより強力になる。



 主力が本来の力を発揮すればリーグ優勝も狙えるだけに・・・

この続きはプレミアムサービス
登録でご覧になれます。

まずは体験!登録後7日間無料

登録すると、2万本以上のすべての特集・インタビュー・コラムが読み放題となります。

特集記事

特集記事

著名選手から知る人ぞ知る選手まで多様なラインナップでお届けするインビューや対談、掘り下げ記事。

関連情報

新着 野球コラム

アクセス数ランキング

注目数ランキング