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特集・2016 新背番号に込めた決意
新背番号で出発する10人の男たちに迫る!

 

選手のもう1つの顔とも言える背番号。背中のナンバーには、それぞれのこだわりや思いが詰まっている。ここでは2016年から新たな番号で再出発した10人の男たちの決意に迫った。

新井貴浩(広島 #28→#25)・慣れ親しんだ番号で節目の2000安打へ




 プロ18年目のシーズンが明けるとともに、2000安打へのカウントダウンが始まる。節目の数字まで29本。試合に出続けられれば、難なく到達できる数字だ。

 昨年の契約更改の席で背番号「25」への変更を打診された。広島に入団した99年から阪神時代を通じて背負った背番号。「愛着ある数字で2000安打に到達してもらいたい」という球団の親心。しかし、一度は首を横に振った。「自分がまた着けていいのか、と」。13年にドラフト1位で入団した高橋大樹のものになっていただけに、逡巡はあった。

 8年ぶりに復帰して着けた背番号は「28」。だが、グラウンドからスタンドを見上げれば、慣れ親しんだ「25」のユニフォームで声援を送ってくれるファンの姿が目に入った。「捨てずに持ってくれていたんだと、本当にうれしかった」。悩んだ末に球団の思いを受け入れた。

 個人成績への思いは古巣に戻った時点ですでにない。安打を重ねるモチベーションはただ一つ、「優勝したいから」。

 チームは12球団で最もリーグ優勝から遠ざかっている。25を着けたベテランが25年ぶりの優勝をたぐり寄せる。

田中広輔(広島 #63→#2)・機動力の追求は「2」を着ける者の責任




 入団から2年間着けた「63」は、同級生の丸佳浩から引き継いだ背番号。千葉経大付高から08年にプロ入りした丸はチームリーダーへと成長し、14年からは主力の証しである1ケタ「9」を着けた。田中広輔は東海大相模高から東海大、JR東日本と進み、プロ入りしたのは14年。だが、アマチュアのトップチームで高めた実力で遊撃の定位置を自分のものにした。出世番号の系譜に乗り、今季から背中には「2」が光る・・・

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