週刊ベースボールONLINE

特集・2016 新背番号に込めた決意
現役選手が語る!自分の背番号への愛着

 

長年着けていれば背番号への愛着も極みに達する。それが野球人。こよなく自らの背番号を愛する野球人たちの声をここにお届け。ほかの背番号へ“浮気”など考えられない――。

#5 ソフトバンク・松田宣浩


偉大なる人がくれたから

 今オフは海外フリーエージェント権を行使の上で、ソフトバンクに残留しました。最終的に決断した後、背番号を「3」に変更するという話もありました。ホットコーナーといえば長嶋(茂雄)さん、その背番号「3」ですし。先輩である松中(信彦、退団し現役続行を希望)さんが昨年まで着けていた番号で、それを受け継ぐというのもあったんですけど、やっぱり「5」は僕が入団したとき、王(貞治)監督(現球団会長)がくださった番号ですし、思い入れも強い。「5=松田」を印象づけられるようにやっていこうと思い、今後も背番号5でいくと決めました。

#64 日本ハム・谷口雄也


ファンの方々に育ててもらった

 最初は「一軍に定着して、いつかは若い番号を着けたいな」と思っていたんですが、今は不思議とそういう気持ちがわかなくなって。そう思うようになったきっかけは一軍の試合に出るようになって、スタンドでファンの方が「64・谷口」って書いてあるボードとか、ユニフォームを球場で掲げてくださっているのを見てからですね。「ああ、決して若い番号ではない僕でもこうして応援してくれる人がこんなにいるんだ」と。背番号に愛着を持ち始めたのはそれから。言うなれば「64」はファンの方々に思い入れのあるものに育ててもらったという感じですね。

#52 ロッテ・益田直也


恩人が着けていた番号を

 入団時にいくつか選択肢はあったんですけど、関西国際大のときの投手コーチが「52」だったので同じ番号を選びました。社会人でプレーされていた野村昌裕コーチです。投手としての僕を育ててくれた方。指導は楽しくもあり、厳しくもありという感じで、すごく分かりやすく明確に教えてくれました。いまの投げ方も教わりました。背番号をホールドやセーブの目標にすることはないですね、少し大き過ぎると思うので。2012年に新人王、13年に33セーブで最多セーブと、この背番号でそれなりに結果も出ているので、若い背番号に変えようとは思いません。

#55 西武・秋山翔吾


この背番号を自らの代名詞に

「55」は入団時に球団から渡していただいた番号で、自分では選んではいません。僕は巨人ファンだったので、「55」といえば松井秀喜さん。それにT-岡田さんや嶋(重宣)さんら、左の長距離砲が着けるイメージがあったので、僕はどういう期待のされ方をしているのか、と(笑)。僕のセールスポイントは守備、走塁でしたから。ただ・・・

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