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特集・チームを変革する新人
オリックス・吉田正尚インタビュー「将来的にはチームを代表する選手に」

 

積極果敢にバットを振り続けている。ルーキーとは思えぬ豪快さで一番に定着し、新人タイ記録となる開幕から6試合連続安打もマーク。「まだ自信はない」と語るが、そう話したときの“目”と打席で見せる“フルスイング”からは迷いは感じない。
取材・構成=鶴田成秀、写真=太田裕史

ネクストサークルや守備に就く際も、相手投手だけでなく打者の観察を欠かさない。「良いところはマネしていきたい」/写真=小山真司


課題を見つけるために“力強く”振っていく


大きなフォロースルーで鋭いスイングを見せつける。だが、開幕戦で放ったプロ初安打は外角球をさからわず左前へ弾き返してのもの。「豪快さ」に加えて「巧さ」も習得しようとしている左の長距離砲。そのためにも、ルーキーイヤーの今季は課題を見つける1年と位置づける。

――開幕スタメンに名を連ね、新人タイ記録となる開幕から6試合連続安打をマーク。注目度も増してきています。

吉田 自主トレ、キャンプでケガをして出遅れましたし、今はまだ自信を持ってやれていないので、正直『大丈夫かな』という気持ちのほうが大きいんです。一軍のオープン戦に出たのも3試合だけで、開幕戦にスタメンで出られるとも思っていませんでした。でも、その中で自分のスイングができている。それが今の成績につながっているのかな、と。

――自分のスイングとは、やはりフルスイングですか。

吉田 フルスイングというより「力強いスイング」です。自分は昔から体が小さかったので、小学生のころから意識しています。強く振ることが打撃の大前提。そのうえで技術が必要になっていくと思っているんです。

――ファーストストライクから、その力強いスイングを見せています。

吉田 アマチュア時代はあんまり、ファーストストライクから振っていなかったんですが、プロの投手はボールのキレが違うので、甘い球はそうは来ません。だから1球目からしっかり振っていこうと。常に自分のスイングができる準備をしている結果だと思いますし、どうせ1ストライクを与えるなら見逃すより、しっかり振ったほうが絶対にいい。そこで、しっかりボールをとらえられるかが勝負ですが、自分はまだまだです。

――キレの違いを感じるのは直球ですか、それとも変化球?

吉田 どちらもです・・・

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