一般社会の中でも左利きの人はそう多くないはず。野球界においても左利き、特に左投手は貴重な存在だ。そこで、普段あまり知ることができない左投手の“あるある”的な話から、左投手ならではの特殊な技術能力などを、野球解説者の高橋尚成氏に聞いた。 取材・構成=椎屋博幸、写真=BBM 私の場合は、小さいころから左利きですが、親にハシの握りと字を書くほうは右手で行うように矯正を受けました。当時のことははっきり覚えていないので、その矯正がイヤだったなどの記憶はないですね(笑)。
スポーツに関しては、球技、例えばバスケットボール、バレーボールなどは左投げで、アタックも左で打ったりしていましたし、今でも変わりません。ただ、なぜかサッカーだけ蹴り足は右足なんです。その影響かは分からないのですが、サッカーは得意ではなかったので、好んで遊ばなかったですし、バスケットのほうが楽しかったですね。バスケットで左利きはあまりいなかったので、プレーすると目立っていました。
Q.なぜ投手になったのですか?左利きということも影響がありますか
A.いいえ。左右関係なくチームで一番うまかったからです 最初から投手をやらされました。それは左利きだからというわけではなく、監督さんに実際に一番うまいから、投手をやれ、と言われました。当時からコントロールには自信がありましたからね。そういう意味でも、運動能力がほかの子どもたちよりも少し優れていたから投手になった、ということは言えると思います。
左利きだからということですぐにピッチャーになれる、ということは小学生のレベルなどではまずないと思います。とにかく左右の利き腕は関係なく、そのチームで野球の能力が高い子、コントロールの優れた子が優先的にピッチャーをやらされていくものだと思います。
Q.小さいころ、右投げしかできないサードやショートへのあこがれはなかったですか?
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