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独走!広島カープ大特集

戸田隆矢・岡田明丈・中村恭平 先発ローテで奮闘する広島の若き3投手

 

今季のカープの強さは、開幕から28カードを終えた時点で一度も3タテを許していない安定感にあると言える。黒田博樹、ジョンソン、野村祐輔と実績ある3人に頼るところは大きいが、今季頭角を現した3人の新しいローテーション投手が、前田健太(現ドジャース)が抜けた穴を懸命に埋めている。

戸田隆矢・大卒選手へライバル心燃やす



 昨季は主に中継ぎとして自己最多の34試合に登板。終盤には約1カ月間、先発ローテーションに加わるなど、今季の定着が期待されていた。だが、春季キャンプ中盤に左手中指のマメをつぶして二軍落ち。オープン戦も登板なしに終わった。

 しかし二軍で結果を残し、4月23日に初昇格。当初は救援で1イニング限定も、5月6日の横浜戦(マツダ広島)で3回ノックアウトされた横山弘樹の後を継ぎ、4回から7回までを3安打1失点と好投。信頼をつかむと5月13日の中日戦[ナゴヤドーム]に今季初先発し、勝ち負けは付かなかったものの7回途中まで5安打3失点と試合を作った。

 その後は故障で登録を抹消していた黒田博樹の復帰により、再び中継ぎへ。だが、地方球場での開催となった6月7日の日本ハム戦(旭川)で、ジョンソンを先発回避させるためにローテが再編されたことにより再び先発の機会が巡ってきた。陽岱鋼中田翔らを擁する強力打線を相手に真っ向勝負を挑み、6回4安打7奪三振1失点と充実の投球。特に三番に座った大谷翔平を、「気持ちだけは負けないように、ビビらず投げ切ろうという意識だった」と内角への直球を駆使し、三邪飛、三振、三振と封じ込めた。「インコースを攻めていかないと外も生きてこない。攻めるところは大胆にいかないと」。持ち味の強気の投球が光っている。

 プロ5年目を迎え、期するものがある。「同年齢の大卒の選手がプロ入りし、負けたくない気持ちが強くなった」。プロの“先輩”として、同世代のトップを走るつもりだ。

岡田明丈・強心臓ルーキー



 長いトンネルを抜け、思わず笑みがこぼれた・・・

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