今年の高校生ドラフト戦線は投高打低の傾向にある。つまり、打者よりも可能性を秘めた投手が豊作と言われている。なかでも“BIG4”と呼ばれる4投手の完成度は高く、高校生レベルを超越した逸材球児たちだ。台湾の大会では4人が前評判どおりの投球を披露し、アジアを席巻した。 取材・文=岡本朋祐、写真=高原由佳 履正社高・
寺島成輝と投げ合った甲子園2回戦敗退から9日後の8月23日、152キロ右腕・
藤平尚真は進化を遂げ、中学3年時のU-15に続く侍ジャパンへ合流した。神奈川大会決勝(対慶応高)から甲子園2試合を通じ「制球が安定する」と、無走者でもセットポジション。しかし、理想のフォームではなかった。
「甲子園が終わってから、体を休めていた中で見直していたんです。もっと良いストレートを研究しました」
今夏の映像を確認すると、2つのチェックポイントが見つかった。
「上体が前に突っ込んでおり、上げる左足がガクガクしていたんです。ゆっくりとお尻から入って、骨盤を入れるようにし、一本の軸で立つ」
体のメカニズムを理解しているからこそ、自分の言葉で表現できる。ノーワインドアップから軸足(右)でしっかりと立ち、左足で間(ま)を取りながらスムーズな流れで着地し、リリースへつなぐ・・・
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