同世代がプレーする今夏の甲子園は、テレビで「ボーッと見ていた」と言う。153キロ右腕・島孝明は聖地に興味がないわけではない。千葉大会は侍ジャパンで同じユニフォームを着た左腕・早川隆久を擁する木更津総合高に準々決勝で敗退。「負けたことは残念でしたが、いつまでも引きずっていても……。(体力を)落とさないよう練習してきました」。切り替えが早いのは、プロ向きの性格と言える。 取材・文=岡本朋祐 次なるステージや侍ジャパン入りを見据え、入念なる準備を進めた――。週に2回は30球のブルペン投球を継続し、感覚を鈍らせないようにしてきた。立大との練習試合を視察した
巨人・山下哲治スカウト部長は、県大会からの成長を見逃さなかった。
「力みがなくなった。暴れることがあった真っすぐも、安定している」
初めての国際試合でも、気負いはなかった。18人の中で唯一、島だけが甲子園の土を踏んでいないが「入った以上は同じ気持ち。自分は自分なので」と、サラリと言ってのける。
最速153キロの真っすぐは浮き上がるような球質で、ブルペンで受けた
九鬼隆平も「あれは・・・
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