週刊ベースボールONLINE

特集・2016高校生ドラフト

アジアで輝いた8人の高校生侍たち

 

第11回BFA U-18アジア選手権日本代表メンバーはわずかに18人――。ここまでに紹介してきた10人以外の選手たちも、苛烈な競争という狭き門をくぐり抜けてきた逸材ぞろいであることは間違いない。

早川隆久(木更津総合高/投手)・高精度左腕の行く末は


はやかわ・たかひさ●1998年7月6日生まれ。千葉県出身。180cm74kg。左投左打。2016夏甲子園=8強、1-3作新学院


 大学日本代表との壮行試合では先発も1回5失点。心の中では「見返してやろう」も「左肩が回らない」ほど、甲子園の疲れがあった。小枝監督は「投げさせたい」と、スーパーラウンドの中国戦で7回無安打の寺島に代え、2番手で起用。打者6人から4奪三振で準完全リレーを完成させ「一安心。投げられて幸せ」と白い歯を見せた。大学進学希望。

渡邉雄太(いなべ総合高/捕手)・扇の要のスーパーサブ


わたなべ・ゆうた●1998年10月31日生まれ。愛知県出身。174cm77kg。右投右打。2016夏甲子園=3回戦、1-6秀岳館


 メンバー18人で捕手2人制。内、外野手らで「第3捕手」を用意するケースもあるが、小枝監督は「腕が引きちぎれるまでやってもらう」と、柔和な顔も、その目は本気だった。「四番・捕手」と攻守のキーマン・九鬼隆平のサブとして、背番号12はその“砦“を担った。インドネシア戦では先発出場し、九鬼を休養させることができたのは大きかった。大学進学希望。

小池航貴(木更津総合高/内野手)・“ガッツのある”主将


こいけ・かずき●1999年1月17日生まれ。千葉県出身。173cm62kg。右投右打。2016夏甲子園=8強、1-3作新学院


 小枝監督は“スター選手“の編成を嫌った。「ガッツのある人が3分の1、技術のある人が3分の1、クレーバーな人が3分の1」。冒頭の条件に当たるのが主将だった。「今までにない重圧」と語り、結成直後に古傷の両スネを痛めた。だが、下を向かず、一塁コーチなど献身的に動いて、インドネシア戦では5安打の意地。大学へ進学し将来は指導者を目指す。

伊藤優平(八戸学院光星高/内野手)・つなぎの意識で持ち味発揮


いとう・ゆうへい●1999年2月8日生まれ。東京都出身。167cm67kg。右投左打。2016夏甲子園=2回戦、9-10東邦


 大学日本代表との壮行試合では4打数無安打(3三振)と一番の仕事をさせてもらえず、選球眼の良さを生かすために、小枝監督は練習試合2戦で打っていた二番へ戻した・・・

この続きはプレミアムサービス
登録でご覧になれます。

まずは体験!登録後7日間無料

登録すると、2万本以上のすべての特集・インタビュー・コラムが読み放題となります。

特集記事

特集記事

著名選手から知る人ぞ知る選手まで多様なラインナップでお届けするインビューや対談、掘り下げ記事。

関連情報

新着 野球コラム

アクセス数ランキング

注目数ランキング