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特集・2016高校生ドラフト

創志学園・高田萌生など2016年甲子園を沸かせた10人の逸材たち

 

U-18日本代表入りこそならなかったが、今夏、甲子園を沸かせた逸材は、ほかにも多数いる。そんな中から10選手をクローズアップ!甲子園での活躍を振り返りつつ、彼らの魅力を紹介しよう。

大西健斗(北海高/投手)・最後までクールな準V右腕


おおにし・けんと●1998年11月17日生まれ。北海道出身。180cm76kg。右投右打。2016夏甲子園=準優勝、1-7作新学院高


 端正な顔立ちに、表情を崩すことなくクールに投げ続ける。今夏、その姿に注目が集まった。甲子園2回戦から決勝まで全5試合に先発。計527球を投じて創部116年の古豪を初の準優勝へ導いた。が、決して順風満帆の高校生活ではなかった。昨夏の甲子園。鹿児島実高との開幕戦で3番手としてマウンドに立つも、一死も奪えず3失点降板。新チームから主将・四番を務めたが、昨秋は札幌地区初戦敗退。その後、腰を痛め、今春は右肩痛に。夏一本にかけ、新球・カットボールを習得。そのタテ変化する“魔球”が最後の夏の飛躍につながった。

 頂点には一歩届かなかったが「銀メダルにも価値がある。最高の高校野球人生」。卒業後は大学で野球を続ける予定。北のエースは次なる一歩を踏み出す。

村上頌樹(智弁学園高/投手)・最後まで守り抜いたマウンド


むらかみ・しょうき●1998年6月25日生まれ。兵庫県出身。174cm78kg。右投左打。2016夏甲子園=2回戦、2-5鳴門高


“センバツV投手”として挑んだ今夏は、2回戦で鳴門高に自身甲子園最多の5失点を喫し、春夏連覇はならず。それでも、最後までマウンドを守り抜いた。もともと味方のミスで冷静さを欠くタイプだった。が、センバツでは笑顔を見せながら粘り強く投げ抜き、今夏も敗れた甲子園2回戦で味方の失策で失点するも、最速145キロの直球に、スライダー、カーブ、チェンジアップ、フォークを織り交ぜて粘投。そんな中、春夏の甲子園で投じた計917球目だった。

 2対2の9回表、二死満塁。内角低めを狙った直球が高めに浮き、打球は右前へポトリ。これが決勝点に。「いい球がいっていたけど、打たれたら意味がない」。進学予定の右腕は「(大学で)勝てる投手になりたい」と、さらなる飛躍を誓った。

鈴木昭汰(常総学院高/投手)・内角を突く強心臓で躍動


すずき・しょうた●1998年9月7日生まれ。茨城県出身。176cm77kg。左投左打。2016夏甲子園=8強、1-4秀岳館高


 負けず嫌いの性格は、投球に表れていた・・・

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