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特集・パ・リーグ最終章

日本ハム・高梨裕稔に聞く 好調の要因、Vへの決意、恩師への思い

 

ファイターズ逆転Vのキーマンでもある新進気鋭の3年目右腕、高梨裕稔。シーズン中盤からは先発ローテの一角に定着し、持ち前の気迫あふれるピッチングでライバルのソフトバンクからも3勝をマーク。急成長を続ける男に絶好調の要因、ペナント奪回への熱き思いを聞いた。
取材・構成=松井進作、写真=湯浅芳昭、高原由佳、BBM


転機となった過去の自分との決別


──チームはソフトバンクとの優勝争いの真っただ中ですが、高梨投手もここまで先発ローテの一角として10勝をマーク。充実したシーズンを過ごしているのではないですか。

高梨 そうですね、ありがたいことですよね。本当にいまは与えられたポジションを全うするために無我夢中の日々ですが、すごく良い経験をさせてもらっています。自分の成績についてはあまり気にしていないですが、チームの勝利に少しでもつながればという気持ちでいつもマウンドに上がっています。

──昨年まで一軍未勝利。入団3年目でここまで勝てるようになった一番の要因はどこだと感じていますか。

高梨 僕の場合はもう気持ち、精神面ですね。入団した1年目とかは正直、自分のボールにあまり自信がなかったんです。イースタンの試合で投げるときも毎回「打たれたらどうしよう」「ストライクが入らなかったどうしよう」とマイナスなことばかり考えてしまっていて。そんな自分を変えるきっかけを作ってくれたのが同期入団の白村(明弘)だったんですよね。彼とはプライベートでも仲が良いんですが、本当に私生活でも野球の面でもネガティブなことは一切言わないんですよね。どんなときでもいつも前向き。そういった部分というのはこれまでの自分にないものだったので、すごく触発された。そこからですね、自分をちょっと変えてみようと思ったのは。

──具体的に言うと?

高梨 2年目の春季キャンプ前ぐらいからですかね・・・

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