熾烈を極めるパのペナント争い。日本ハム、ソフトバンクともに、Vの命運を握る選手がいる。ここでは、そんな選手をクローズアップ。彼らの躍動がチームに勢いを与えることは間違いない。 内川聖一「背負える人間にしか重荷はこない」
キャプテンと四番。2つの重荷を背負って戦う2度目のシーズンだ。
開幕前、
内川聖一はこんな話をしていた。
「去年は、オレはキャプテンなんだから、どんなことでもチームの中で一番じゃないといけないといけないんだと、無理をして気を張ってしまったところがありました」 四番打者の重圧以上に、ユニフォームの左胸の「C」マークが、責任感の強い男には重くのしかかった。
「だから考えたんです。たとえばマッチ(松田宣浩)がベンチで大きな声を出して盛り上げてくれたり、ホークスの選手たちはみんな自分が何をするべきか自覚をしています。キャプテンだからといって、オレが、オレが、と力まなくてもいいのかな」 重荷を捨てれば、再び試合に集中できる。自分の打撃に専念できる。そう思っていた。だが、思うように数字は伸びなかった。「打率3割」への返り咲きはギリギリのところだ。
9月11日、ヤフオクドームでの
西武戦で、今季17号目となる3ランを含む4打点でヒーローになった。試合後、
工藤公康監督は「優勝争いやチーム自体がこんな状況だとウッチーもいろいろ考えてしまう。そんなことがないように、自分自身も含めみんなでフォローしたい」と気遣いを見せた。しかし、内川の考えは少し違っていた・・・
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