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特集・DeNA 狙うぜCS突破!

チームをCSに導いたラミレス監督のブレなかった手綱さばき

 

前監督・中畑政権下で大きな期待を受けながら4年連続Bクラス。そして今季、就任したラミレス監督は監督・コーチ経験がなく、采配を不安視され、評価は低かった。だが、ラミレス監督のブレない我慢強い采配と、対話を絶やさない人心掌握術でチームがまとまり、球団発足以来初、そして12球団では最後のクライマックスシリーズ(CS)進出を果たした。今号は横浜ファンが歓喜し、選手たちが躍動したDeNAを特集する。注目はCSを突破できるのか!?この勢いのまま日本一へと駆け上がれるか――。
写真=川口洋邦

9月19日の広島戦[横浜]でCS進出を決め、監督インタビュー後、ファンの声援に応えるラミレス監督


 その手腕でチームの低迷期に終止符を打った。9月19日対広島戦[横浜]。勝利で球団初のクライマックスシリーズ(CS)進出を決めたラミレス監督は「選手が自分たちを信じ続けた結果。厳しい時期もあったが、下を向かなかった」と誇らしげに話し、柔らかな笑みを浮かべた。

 監督就任以後は「ゲッツ」も「アイーン」も封印。明るさを失ったわけではないが、現役時代のパフォーマーの姿はそこになかった。ベンチでは現役時代の打席で見せた鋭い眼光があり、データを基にした理論的な選手起用と、選手運用のバランス感覚に優れ、選手の士気を高めるモチベーターとしての能力が光った。

有能なデータマンであり優れた人心掌握術者


 3、4月はエースの山口俊梶谷隆幸が故障のため開幕に間に合わず、ロペスと新外国人のロマックの両打者が不振。9勝18敗2分けで最下位に沈んだ。「3、4月の成績を見たら、まさかこんな位置にいるなんて誰も思わなかっただろう」と指揮官も自虐的に振り返るほどの苦境だった・・・

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