週刊ベースボールONLINE

2016ドラフト直前展望

ドラフト1位候補右腕・藤平尚真に荒木大輔が迫る!「真っすぐを見てほしいです」

 

神奈川の強豪・横浜高から、今年も未来のスター選手がプロへ挑戦する。今夏の甲子園、アジア選手権を通じて活躍し、ドラフト1位候補に挙がる152キロ右腕・藤平尚真。多くの同校OBが一軍で活躍する背景には、確固たる理由があった。荒木大輔氏は早実時代の1年夏(1980年)、甲子園決勝で惜敗した「YOKOHAMA」の伝統の強さを肌で知っている、元プロの鋭い視点から、超高校級の心技体に斬り込んでいく。
取材・構成=岡本朋祐、写真=矢野寿明

高校3年間、汗を流した横浜高野球部の専用球場である「長浜グラウンド」を背景にして撮影。千葉県出身だが、プロを目指すため、指導力の高い神奈川の超名門校を志望したという


エースが率先して廊下を雑巾がけ


取材場所となった「長浜グラウンド」は1987年10月に完成。松坂大輔涌井秀章筒香嘉智ら一流選手を輩出した球場に、荒木氏は初めて足を踏み入れた。甲子園優勝5度の記念碑、歴代OBの名前が刻まれた石碑などが並ぶ。152キロ右腕は「プロ」がより身近な恵まれた環境の中で3年間、意識高く取り組んできた。侍ジャパンとして優勝したU-18アジア選手権(台湾)で、高校野球は一区切り。美容師の母親にきれいにカットされた髪型でより、精悍さが増している。

荒木 ドラフトまで10日を切ったけど、率直な心境はどうかな?

藤平 まだドキドキした思いもなく、今の練習をしっかり消化していこうと。近づいている感覚はないです。

荒木 やはり、1位が良い?

藤平 はい!1位で指名していただけるのであれば、それが良いです。

荒木 横浜高出身のプロ野球選手が多い理由に、渡辺元智終身名誉監督は「プロはどんな人でも平等に目指せる。身近な先輩がいるから、高い目標で、そこを目指せる環境にある」とおっしゃっていますが、実際に感じる?

藤平 松坂(大輔、現ソフトバンク)さん、涌井(秀章、現ロッテ)さんを指導した渡辺監督に2年間教えていただき、生かせる部分がたくさんありました。

荒木 印象に残る言葉はある?

この続きはプレミアムサービス
登録でご覧になれます。

まずは体験!登録後7日間無料

登録すると、2万本以上のすべての特集・インタビュー・コラムが読み放題となります。

特集記事

特集記事

著名選手から知る人ぞ知る選手まで多様なラインナップでお届けするインビューや対談、掘り下げ記事。

関連情報

新着 野球コラム

アクセス数ランキング

注目数ランキング