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ドラフト総決算特別コラム

“東大合格”と“プロ入り”の難易度…『ドラフト指名の価値観』

 

2016年のドラフトが終わり、話題はすぐに17年へと移行する。来年の目玉の一人は東大の150キロ左腕・宮台。法学部に在籍し司法試験にも興味を持っていたが、現段階では野球に集中している/写真=福地和男


 日本の最高学府・東大の野球部OBから、興味深い話を聞いたことがある。「東大に合格することよりも、プロ野球に入ることのほうが難しいんです」と。本当にそうなのだろうか――。しかし、数字は正直だ。

 2016年度の東大の受験者数が8737人に対して、合格者数は3108人。その倍率は2.81倍で、3人が入試に挑戦しても一人は入れないという単純計算となる。これを、ドラフトに置き換えてみた。高校生は04年、大学生は07年からプロ野球志望届の提出が義務付けられている。独立リーグを含む社会人ほかについては、「ドラフト対象」の正確な人数を把握できない。そこで、数字が明確となっている学生(高校生、大学生)について07年以降の数値を洗い出してみると、確かに東大に合格するよりも難しい年のほうが多い結果となった。


 スポーツと学問。まるで異なるカテゴリーではあるが、価値観を共有できるかもしれないと思った。先の東大野球部OBに言わせれば、勉強は・・・

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