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侍ジャパンスペシャル対談

巨人・坂本勇人x西武・秋山翔吾 1988年世代侍戦士クロストーク 世界一奪還へ

 

この2人の侍が世界一奪還のキーマンとなるのは間違いないだろう。巨人坂本勇人西武秋山翔吾。ともに1988年生まれの28歳だ。侍ジャパンにおいては打っては上位打線、守ってはショート、センターを担うことが予想され、まさにチームの中心となる。前回に続き2度目のWBC出場となる坂本と、初出場の秋山が世界の頂点に挑む戦いとお互いのプレーに関してなど語り合った。
取材・構成=小林光男、坂本匠、写真=小山真司

初めて会ったのは2010年の冬



「負けたくない気持ちが起こらないくらい差がある」。坂本勇人という存在に関して尋ねると、秋山翔吾は真顔で答える。同世代ながら秋山は大卒で、坂本勇人は高卒でプロ入り。秋山が八戸大(現・八戸学院大)で雌伏の時を過ごしているとき、坂本は巨人の正遊撃手の座を奪取した。若くして球界の盟主で内野の要を守り、シュアな打撃では幾度も快打を飛ばしてきた。同世代とはいえ、ハイペースでキャリアを積み上げる坂本を仰ぎ見る気持ちがわき起こっても仕方ないだろう。しかし、秋山も決して卑屈になっていたわけではない。野球を心から愛している2人。大げさに言えば魂は共鳴している。それは互いが言葉を交わす様子からくみ取れる。

秋山 勇人は僕が学生のころから巨人のレギュラーとしてプレーしているから。いつも怒られるけど(笑)、「すごく差がある」という意識は変わらない。そこは選手として、一番大きいかな。

坂本 そう思ってもらえるのはありがたいけど、僕はたまたま高校を卒業して、早くから試合に出ていたというだけ。秋山は一昨年、シーズン最多216安打をマークしているし、尊敬しているよ。

秋山 初めて会ったのは僕がドラフトにかかったとき(2010年)の冬に八戸で行われた野球教室かな。最初は同級生だけど、話すことなんてできないくらいの感じで思っていた。でも・・・

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