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特集・侍世界一へ、準備はOK

DeNA・筒香嘉智インタビュー 自分のバットで『頂点』へ押し上げる「世界一を目指す中でしか感じられない戦い、空気があると思う」

 

3月7日のWBC開幕を前に出場メンバーが確定。侍戦士は2月1日のプロ野球キャンプインからそれぞれ所属球団でピッチを上げての調整に余念がない。今回は初のWBCとなる侍ジャパンの左の主砲に、現時点での状態、意気込みを語ってもらおう。
取材・構成=滝川和臣、写真=小山真司、BBM


DeNAの主将・四番。狙うは19年ぶりのV


横浜高の先輩、石川雄洋の後任としてキャプテンを引き継いだのが2015年。以来、試行錯誤を繰り返しながらチームをまとめてきた。本人は多くを語らないが、昨年は抜群のキャプテンシーを発揮して、DeNAを11年ぶりのAクラス入り、初のCS進出に導いたことは誰もが認めるところだ。そして打撃面でも大きく進化し、本塁打と打点の2冠を手にした。「自分の体の中がまとまりだしたという感覚。筋肉が動く方向がそろってきた」。そう独特な言い回しで語ったのは、月間16本塁打と覚醒した7月の月間MVPの受賞会見でのことだった。球界を代表するスラッガーの技術観は今、体の“内へ、内へ”と向かっているようだ。

──今年は3月にWBCも控え、いつもと異なる状況でのキャンプです。仕上がりは何%くらいですか。

筒香 実戦が始まっていないので、まだ分からないですね(2月9日取材)。実際に打席に立っていないので感触を感じられる段階ではないというのが正直なところです。でも、自分がキャンプでやるべきことはいつもと同じだと思っています。

──ブルペンでは井納(井納翔一)投手、三上(三上朋也)投手が投げるボールを、打席に立って確認していました。

筒香 目慣らしが目的です。シーズンオフは投手の生きたボールから離れているので、どうしてもボールが速く感じられます。フリー打撃で対戦した今永(今永昇太)のボールもそう感じました。でも、それは人間なら仕方がないこと。まだ投手3人のボールしか打席で見ていませんが、徐々に慣れてくるものです。

フリー打撃ではキャンプ初日から快音を響かせた。左右の投手によってレフト方向、ライト方向に打ち分けるなど、テーマを持った練習に取り組んだ/写真=大賀章好


──自主トレ、キャンプを通して打撃で意識している点は。

筒香 特別なテーマみたいなものは持っていません。ただ野球がうまくなりたい。もっともっと上達したいという気持ちでやっています。それだけですね。

──打撃でずっと意識している「軸」「軸の強さ」という部分は変わらない。

筒香 それは変わりません。ただし、来年以降は・・・

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