今年のパ・リーグは大谷翔平が原動力となり、2016年覇者に輝いた日本ハムと戦力が充実しているソフトバンクとの2強が予想されるが、他チームも負けてはいられない。伊東勤監督の熟練のタクトが冴えるロッテ、辻発彦新監督の下で浮上を狙う西武、岸孝之らの加入でチーム力がアップした楽天、さらに“激怒”でチームにカツを入れる福良淳一監督率いるオリックス。必ずや、エキサイトするシーズンとなる! その他の球団もチェック ●パ・リーグ編 日本ハム・ソフトバンク・ロッテ・西武・楽天・オリックス ●セ・リーグ編 広島・巨人・DeNA・阪神・ヤクルト・中日 写真=BBM 開幕時の戦力充実度
投手力 9点 守備力 8点 攻撃力 10点 機動力 9点 選手層 9点 合計 45点(パ・リーグ1位) ※各10点満点で評価(合計50点満点)
優勝への3箇条
(1) 新・勝ちパターンで盤石リレー (2) 捕手ハマって地固まる (3) 唯一無二の目標へ、チーム一丸 今季は積極的に仕掛け、足でかき回す
投手&守備力
先発4本柱が安定している。開幕投手に決定の
和田毅は、オープン戦2試合10イニングで防御率0.90と順調。WBC組の
武田翔太、
千賀滉大、
バンデンハークは当然、早い仕上がりで順当にローテに名を連ねてくる。5番手には
東浜巨がほぼ当確で、6番手はベテランの
中田賢一と
大隣憲司のいずれかが起用される模様。
松坂大輔が右足内転筋の張りで一歩後退も、
攝津正、
松本裕樹らが待機する。
抑えは昨季7敗でV逸の責任を一身に負う
サファテが気合十分。しかし、右ヒジを痛めた
スアレスとFAで
巨人に去った
森福允彦を欠く中継ぎ陣に不安が残る。
五十嵐亮太、
森唯斗、
岩嵜翔で急場をしのぎ、頭角を現している
石川柊太、サイドスロー挑戦中の
嘉弥真新也のほか、
飯田優也、
笠原大芽の中から勝ちパターンを形成したい。16年目のベテランの
寺原隼人が踏ん張りを見せているのも朗報だ。
内外野の守備は安定しているが、
細川亨(現楽天)が抜けた捕手の起用が今季のポイントとなりそう。実績のある
高谷裕亮、
鶴岡慎也を
甲斐拓也、斐紹が脅かすようであれば、チーム力は格段に上がる。
攻撃力&機動力
キャンプの実戦ではワンバウンドする投球に対しスタートを切ることを徹底し、オープン戦の12試合で24盗塁と、12球団トップ(3月19日時点、以下同)。今季は機動力を前面に出して戦う意思の表れだ。昨季は優勝した日本ハムがリーグトップの132盗塁をマークしたのに対し、ソフトバンクは107。リーグ2位だったが、25も少なかった。直接対決で9勝15敗(1分け)と大きく負け越したことがV逸につながったが、クイックモーションに難があるバンデンハークや攝津、サファテが足で崩された印象が強い。敵に提示された好投手を崩す策を身につけ、覇権奪回を目指す。
また、昨季は四番・
内川聖一の後を打つ選手が安定せず、6人を起用。15年限りで退団した
李大浩の穴の大きさを痛いほど知らされた。その課題解消のため、前ロッテの
デスパイネを獲得。
柳田悠岐、内川、デスパイネのクリーンアップを固めることが可能となり、得点力アップが期待できる。クリーンアップの後ろには勝負強い
松田宣浩が控え、攻撃でもユーティリティー性を発揮する
中村晃の存在も大きな武器だ。
選手起用&戦術
不動のレギュラーは一塁・内川、三塁・松田、遊撃・
今宮健太、中堅・柳田、左翼(右翼)・中村晃、DH・デスパイネの6選手。残る3ポジションは・・・
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