週刊ベースボールONLINE

2017セ・リーグ戦力分析

セ・リーグ戦力分析 巨人・新化する由伸G!V奪回は当然のノルマ

 

昨年は広島が25年ぶりの優勝を成し遂げたセ・リーグ。今年は巨人がFAなどで戦力を補強し、ラミレス監督率いるDeNAも順調な調整で開幕を見据える。若トラの成長著しい阪神、2015年覇者のヤクルト、さらに19年ぶりの最下位に終わった中日森繁和新監督の下、巻き返しを図るだろう。“乱セ”の予感が漂うセ、そのペナントを懸けた争いは見逃せない

その他の球団もチェック
●セ・リーグ編 広島巨人DeNA阪神ヤクルト中日
●パ・リーグ編 日本ハムソフトバンクロッテ西武楽天オリックス

写真=BBM

開幕時の戦力充実度


投手力 10点
守備力 8点
攻撃力 9点
機動力 9点
選手層 10点

合計 46点(セ・リーグ1位)
※各10点満点で評価(合計50点満点)

優勝への3箇条


(1) 菅野智之が大きく貯金
(2) チーム打率2割8分以上
(3) 助っ人起用を見誤らない

WBCを経てたくましさを増したエース・菅野智之。15勝はノルマだ


投手&守備力


 補強と若手・中堅選手の台頭ですべてのポジションに候補者が乱立。状態によって入れ替えが可能な質を伴った分厚い選手層は、ポジティブにとらえることができる。

 軸もしっかりしている。先発で言えば菅野智之だ。「WBCを戦うことでその先に何かをつかめると思っている」と国際経験をさらなるレベルアップの材料とすることを誓い、そのWBCでの最終登板からわずか1週間後の開幕戦も先発が濃厚。エースは15勝以上で大きな貯金を作ることを誓う。

 これに続くのがM.マイコラス田口麗斗である。前者は2年ぶりの、後者は2年連続の2ケタ勝利以上がノルマで、達成できればV奪回は近い。4番手には日本ハムから獲得した吉川光夫で決まり。5、6番手では復活を期す大竹寛が一歩リードだが、これを内海哲也、手術から復帰の杉内俊哉が追い、高木勇人桜井俊貴らが挑む状況。5月には右肩違和感の山口俊も復帰予定で、5番手以下は状態、状況に応じて使い分けられる。

 中継ぎ陣はS.マシソンが軸。森福允彦をFAで獲得したことで、山口鉄也の負担も軽減、ワンポイントなどで起用することも可能となった。右のサイドハンド・田原誠司、左の変則・戸根千明と変化にも富む。新人で開幕一軍となりそうな馬力型右腕の谷岡竜平も貴重な戦力だ。抑えでは右肩違和感でまだ実戦で1球(危険球退場)しか投げていない澤村拓一の開幕一軍漏れを高橋由伸監督が示唆。とはいえオープン戦で結果を残した166キロ右腕のA.カミネロが十分に代役を務めそう。マシソンと順番を入れ替えるプランもある。捕手の小林誠司もWBCを経て大きく成長して帰還。大黒柱・菅野を中心とした投手陣と、それを支える体制は盤石だ。

攻撃力&機動力


 こちらも補強と若手・中堅の頑張りで指揮官も起用法に頭を悩ませている。坂本勇人阿部慎之助長野久義は別格として、四番には・・・

この続きはプレミアムサービス
登録でご覧になれます。

まずは体験!登録後7日間無料

登録すると、2万本以上のすべての特集・インタビュー・コラムが読み放題となります。

特集記事

特集記事

著名選手から知る人ぞ知る選手まで多様なラインナップでお届けするインビューや対談、掘り下げ記事。

関連情報

新着 野球コラム

アクセス数ランキング

注目数ランキング