昨年は広島が25年ぶりの優勝を成し遂げたセ・リーグ。今年は巨人がFAなどで戦力を補強し、ラミレス監督率いるDeNAも順調な調整で開幕を見据える。若トラの成長著しい阪神、2015年覇者のヤクルト、さらに19年ぶりの最下位に終わった中日も森繁和新監督の下、巻き返しを図るだろう。“乱セ”の予感が漂うセ、そのペナントを懸けた争いは見逃せない その他の球団もチェック ●セ・リーグ編 広島・巨人・DeNA・阪神・ヤクルト・中日 ●パ・リーグ編 日本ハム・ソフトバンク・ロッテ・西武・楽天・オリックス 写真=BBM 開幕時の戦力充実度
投手力 7.5点 守備力 7.5点 攻撃力 8点 機動力 7点 選手層 6点 合計 36点(セ・リーグ3位) ※各10点満点で評価(合計50点満点)
優勝への3箇条
(1) 外国人2投手が先発ローテを守る (2) 細かな野球で得点力アップ (3) エラー削減「凡事徹底」の再確認 開幕投手に内定している石田。昨年の9勝を超え、2ケタ勝利が最低ノルマ
投手&守備力
先発投手に不安を残す。FA移籍した
山口俊の穴埋めとして期待される新外国人のクライン、
ウィーランドがともに不安定。オープン戦初先発は、ウィーランドが3回2/3で9失点、クラインは3回2/3で被安打4、四死球6、4失点と大乱調。ウィーランドは18日の阪神戦[横浜]は5回2/3を1失点にまとめたが、ベンチからの絶対的な信頼を得るまでにはいたっていない。
山口の人的補償で入団した
平良拳太郎も先発ローテ候補だが、ファームの教育リーグで失点するなど戦力としては今一つ。ベテランの
久保康友も実戦登板が遅れている。一方でドラ1・
濱口遥大は14日の
日本ハム戦[札幌ドーム]で5回2失点と先発ローテ入りへ前進した。
石田健大、
井納翔一、
今永昇太の3本柱はそれぞれが2ケタを勝利がVへの至上命題となる。中継ぎと抑えは、新助っ人の
パットンの加入で厚みを増し、ブルペンに活気を与えている。気になるのは、オープン戦での守備陣の失策の多さ。「凡事徹底」のスローガンを、あらためて確認する必要があるだろう。
攻撃力&機動力
心配なニュースが届いた。
筒香嘉智、ロペスとともに打線の核となる
梶谷隆幸が3月14日からの日本ハムとのオープン戦3連戦で腰の違和感を訴えて欠場。ラミレス監督は「様子を見る。それほど長くはならない」と語り、ケガが深刻ではないことを強調するが、もし梶谷の不在のまま開幕を迎えるとしたら、指揮官が思い描く打線の構想は大きく変わってくる。
とはいえ、昨年とほぼ同じメンバーがそろう打線は・・・
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