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ペナントを熱くする孤高の挑戦者

ソフトバンク・内川聖一 大台が今、視界にはっきりと

 

1982.8.4生/35歳/185cm90kg/右右/写真=高原由佳


 2017年は2000安打達成が期待される選手が複数いる。16年終了時点で通算安打数が大台に近い順に見ると荒木雅博(中日)が1961本、福浦和也(ロッテ)が1932本、阿部慎之助(巨人)が1917本、内川聖一(ソフトバンク)が1896本、鳥谷敬(阪神)が1872本。本数はあと104本ながら試合出場の頻度を考えれば、四番として常時出場することが濃厚な内川が最も早く達成する可能性も十分にある。

 01年ドラフト1位で横浜(現DeNA)に入団。1年目から一軍での出場機会に恵まれたが、期待されたレギュラー定着には至らなかった。転機となったのは入団8年目の08年シーズン。この年、結果が出なければプロ野球の世界から身を引く決意をしていたという。

「それまでレギュラー候補と言われながら、ポジションを取れないままでした。08年は自主トレに行く前に実家に寄って、『今年ダメだったらやめる』という話を両親にしたんです。中途半端にプロ野球選手をやっていても仕方がないと思ったし、それなら新しい人生でほかのことをやったほうがいいと思っていました」

 野球人生の中で最もバットを振った1年。ホームゲームはもちろん、ビジターでも場所を見つけてはスイングを繰り返した。この年に就任した杉村繁打撃コーチ(現ヤクルト)との出会いが成長を後押しした。

「前年まで杉村さんはヤクルトのコーチだったのですが、『ヤクルトはお前を泳がせて・・・

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