北のランドマークであり、日本最北に位置する全天候型ドーム。日本初の天然芝のサッカー場と人工芝の野球場を入れ替えて使用(ホヴァリングサッカーステージ)できることでも知られ、Jリーグのコンサドーレ札幌のホームグラウンドとしても親しまれている。

　センターラインをあえて外した2つの大型ビジョンをはじめ、バックスクリーンの上部(屋内3階スペース)には、まるでメジャー・リーグのボールパークのように大型複合遊具を配した「キッズパーク」、さらには札幌市街を見下ろせる展望台も設けられるなど遊び心も満点。その一方で炭黒で統一された外野フェンス、スタンドがスタイリッシュな雰囲気を生み出しており、他球団とは一線を画した独自路線を突き進んできたファイターズにふさわしいホームスタジアムと言える。

　2003年オフの新庄剛志(SHINJO)の電撃入団を機に万年Bクラスだったチームは大躍進。移転3年目の06年には25年ぶりのパ・リーグ制覇、44年ぶりの日本一にまで上り詰めた(その後も13年で5度のリーグ優勝)。またスタンドは毎試合雪を連想させる真っ白なレプリカユニフォームで埋まり、「稲葉ジャンプ」「3ボールでの激励の拍手」といった・・・