その歴史は“千葉”
ロッテの歴史だ。1990年に完成した「千葉マリンスタジアム」等を所有する千葉県・千葉市側と、本拠地・川崎球場の老朽化と観客動員に悩んでいたロッテの思惑が一致。球団名も公募で「千葉ロッテマリーンズ」となり、92年シーズンから千葉マリンとロッテの歴史が始まった。
海沿いゆえの強風「マリン風」はスタジアム名物。バックスクリーン側の海から吹き込む風は時に風速15メートルを超え、投手有利の球場を演出するとともに、フライが風に流されるため守備泣かせでもある。またスコアボードには風速計が設置されている。
移転2年目以降はチームの低迷もあって観客動員は伸び悩んだが、2005年の日本一前後から多くのファンが詰めかけるようになり、球場が一体化して雰囲気を盛り上げる独特の応援が形作られていった。
06年からロッテ球団が千葉マリンの指定管理者となったことも特筆事項だ。「ボールパーク化構想」を掲げ、球場のエンターテイメント化を推し進めてきた。今ではお祭り感覚が味わえる非日常的な空間こそ、千葉マリンのウリとなっている。11年にはネーミングライツを導入し・・・
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