山あり谷あり。さらには、どこまでも続くような長いトンネルもあった。「新たな挑戦」を求め
阪神へ飛び込んだ
糸井嘉男は、Vの使者となれるのか。シーズン序盤から、さまざまな困難との戦いが続いている。
28打席連続無安打は、プロ14年目の超人でも未体験の領域だった。開幕から「三番・中堅」での先発出場を続けてきたが、Hランプを灯せずにいる姿を見かねた
金本知憲監督から、5月25日の
巨人戦[甲子園]でついに刺激を与えられた。虎では初の「一番・中堅」での起用。真っさらな打席からよみがえった。1打席目で8試合29打席ぶりの安打を放つと、2日後、27日の
DeNA戦[甲子園]で10試合ぶりの一発も出て、4打点を挙げた。
「ずっと迷惑をかけていた。監督もいろいろ考えてくれて。しっかりしていたら(チームも)こんなことにならなかった。取り返すという気持ちで、毎日やっていきます」
試合後は思わずざんげした。糸井が開幕から6試合連続打点と最高のスタートを切って、今年の虎は勢いに乗った。だが対照的に、糸井が調子を落とした5月下旬は今季初の3カード連続負け越しとなり、首位の座も
広島に明け渡した。浮沈のカギは自身が握っていると、あらためて痛感せざるを得なかった。
決して万全な体ではない。交流戦に入ると指揮官は迷わず糸井を・・・
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