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12球団交流戦通信簿

交流戦通信簿 ソフトバンク・想定外のチーム状態で大きな価値ある3連覇

 

交流戦採点 100点
レギュラーシーズン 交流戦前2位→終了時2位

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パ・リーグ編 日本ハムソフトバンクロッテ西武楽天オリックス
セ・リーグ編 広島巨人DeNA阪神ヤクルト中日

負けられない6月16日の広島戦[マツダ広島]に勝利。連覇へ、チームの、王者の意地を見た


 12勝6敗で6個の貯金を積み上げ、3年連続で交流戦は12球団トップの成績を収めた。交流戦前まで3.5だった首位・楽天とのゲーム差を1.5まで縮めたのだから上々の結果と言える。しかし、交流戦5カード目の巨人戦で1勝2敗と7カードぶりの負け越し。セ界完全制覇とはならなかった。ケガ人が続出し、戦いの機軸を失っており、今後のペナントレースには不安を残している。

 6月11日の阪神戦[ヤフオクドーム]に先発予定だった千賀滉大が左背部に張りを訴え、登板を回避。和田毅武田翔太を欠く先発投手陣がまたも柱を失った。カード初戦を任されている東浜巨バンデンハークの踏ん張りはあったが、苦しいときこそ存在感を発揮するはずのベテラン・攝津正がローテ入りにアピールできなかったことも状況を悪化させた。抜てきした石川柊太松本裕樹山田大樹が見せた好投は首脳陣の危機管理の賜物。先発して5回を持たず降板したのは6月15日の中田賢一と18日の山田のみ。平均投球回6.07は12球団で3番目と体裁を保ち、セットアップの岩嵜翔、抑えのサファテを生かした。

先発転向で躍動の石川柊太は、6月7日のヤクルト戦[ヤフオクドーム]で圧巻の12奪三振


 6月14日の巨人戦[東京ドーム]で3投手のリレーで無安打に抑えられた打線の深刻度は高い。開幕から四番に座っていた内川聖一が6月2日のDeNA戦[横浜]で首に異変を感じて途中交代。翌3日に出場選手登録を抹消された。代役・四番を務めたデスパイネも11日の阪神戦の走塁中に右太もも裏を肉離れ。その時点で12球団トップの18本塁打、53打点と勝負強い打撃で内川の抜けた穴を十分にカバーしていただけに、立て続けの四番の離脱は痛恨事だった。その後、柳田悠岐江川智晃松田宣浩を四番に回すなど、打順の試行錯誤が続いている。さらに6月10日の阪神戦[ヤフオクドーム]では高谷裕亮がファウルチップを受け、右手中指を骨折。捕手にもアクシデントが襲った。

 不測の事態が重なり、主力が多く離脱する中で若手が多くチャンスを与えられての結果は・・・

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