週刊ベースボールONLINE

12球団交流戦通信簿

交流戦通信簿 西武・指揮官の統率力で交流戦貯金3個稼ぐ

 

交流戦採点 85点
レギュラーシーズン 交流戦前3位→終了時3位

■その他の球団もチェック!
パ・リーグ編 日本ハムソフトバンクロッテ西武楽天オリックス
セ・リーグ編 広島巨人DeNA阪神ヤクルト中日

11日のDeNA戦、辻監督自らマウンドに行き、守護神の増田を落ち着かせて勝利に導いた


 交流戦開幕カードの広島戦に連敗スタートでリーグ戦から4連敗と滑り出しは順調ではなかったが、歯止めがきくのが今年の西武だ。6月1日の同カード[メットライフ]、源田壮亮の決勝打で5連敗を阻止すると2日のヤクルト戦[神宮]から九番の金子侑司を一番、一番の秋山翔吾を三番、三番の浅村栄斗を四番に据える新オーダーを組むと打線にさらに流れが出来、力強さが増した。3日の同カードでは11点を奪い大勝。最終的に引き分けとなったが、5日の同カードでも8点をもぎ取った。

 辻発彦監督は新オーダーに関して「(セの主催試合で)投手が打席に入るから」と説明していたが、本拠地に戻ってDHが使える試合でもその形を崩さなかった。例えば6日の巨人戦では一番・金子侑、二番・源田、三番・秋山、四番・浅村、五番・中村剛也、六番・栗山巧、七番・メヒア、八番・外崎修汰、九番・炭谷銀仁朗というオーダー。足技、一発長打、好打を誇る選手がバランスよく配置され、相手にとって非常に脅威となる打線だ。現に巨人3連戦では計24点を奪うなど3タテ。チームとしては1分けを挟んで6連勝を飾った。

交流戦で3本塁打をマークするなど勝負強い秋山が三番に入り、打線はさらに強固になった


 辻監督が巧みに選手を鼓舞する術も見逃せない。9日のDeNA戦[メットライフ]、1点リードの9回に守護神の増田達至をマウンドに送ったが、宮崎祐樹に逆転2ランを浴びて連勝がストップ。嫌な空気が流れかけたが、翌日の試合を6対2で快勝すると、11日のDeNAとの最終戦[同]。1点リードの9回、再び増田をマウンドに送った。二死から筒香嘉智に四球を与え、打席に宮崎。ここで就任後初めて指揮官自らがマウンドへ。

「一度来たかったんだよ」と増田をリラックスさせると、守護神は同じ失敗を繰り返さなかった。15日の阪神戦[甲子園]も延長の末2対3とサヨナラ負けを喫したが・・・

この続きはプレミアムサービス
登録でご覧になれます。

まずは体験!登録後7日間無料

登録すると、2万本以上のすべての特集・インタビュー・コラムが読み放題となります。

特集記事

特集記事

著名選手から知る人ぞ知る選手まで多様なラインナップでお届けするインビューや対談、掘り下げ記事。

関連情報

新着 野球コラム

アクセス数ランキング

注目数ランキング