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12球団交流戦通信簿

交流戦通信簿 阪神・中継ぎ陣の踏ん張りと伏兵の活躍で勝ち越し

 

交流戦採点 75点
レギュラーシーズン 交流戦前2位→終了時2位

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セ・リーグ編 広島巨人DeNA阪神ヤクルト中日
パ・リーグ編 日本ハムソフトバンクロッテ西武楽天オリックス

若手[写真は原口]や控え選手の活躍で2年ぶりの勝ち越しを決めた阪神


 交流戦が始まる直前、先発ローテの柱として期待していた藤浪晋太郎が、制球難で期限なしの降格となった。打撃面では打線の軸の一人、糸井嘉男の調子がなかなか上がらないという不安要素を持ったままだった。

 だが、交流戦初戦となった5月30日のロッテ戦[ZOZOマリン]の初回、三番・指名打者で入った不振の糸井が右翼席に2ランを放ち先制し、チームが勢いに乗った。この日、一軍昇格を果たした伏兵・俊介が、3つの二塁打を放ち4打点と大活躍で乱打戦(15対7)を制し、翌31日は、先発・能見篤史、中継ぎ・桑原謙太朗&マテオの3投手完封リレー(5対0)で快勝。2勝1敗として上々のスタートを切った。

 次カードの日本ハム戦[甲子園]では、6月3日、4日と、控え捕手の岡崎太一が決勝本塁打とサヨナラ打で勝利を収め、2勝1敗と昨年の日本一チームに勝ち越した。その勢いのまま、7連勝中と勢いに乗るオリックス戦[京セラドーム]に挑んだ。

 6日の初戦、オリックスの先発は大エース・金子。だが、金子攻略の口火を切ったのは伏兵と言っていい新人・糸原健斗だった。2点を先制された3回表。先頭打者として右前打を放つと、上本博紀の右中間二塁打で生還し反撃。続く高山俊が同点中前適時打。五番・原口文仁も勝ち越しの左前適時打を放ち、最後はベテラン・鳥谷敬が3ランを放つなど、6回までに9点を奪い降板に追い込み11対4で大勝。この勢いのままオリックス戦も勝ち越した。

交流戦初日に一軍昇格した俊介[写真左]や新人の糸原[右]などの中堅&若手の活躍が目立った交流戦だった


 続くソフトバンク戦は力負けで、1勝2敗と負け越しも、続く西武戦の初戦でまたもや俊介が3打点の活躍で勝利(4対2)。3戦目は原口が延長10回裏にサヨナラ安打を放ち2勝1敗と勝ち越した。

 この交流戦で2度のサヨナラ勝ちをした阪神。接戦も多く中継ぎ・抑え陣がそれを支えた。特に桑原、高橋聡文、マテオ、ドリスが抜群の安定感を見せた。その間四番に座る福留孝介が・・・

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