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交流戦で輝いたカープ戦士

広島・薮田和樹 変幻自在の投手に

 

写真=太田裕史

2017交流戦成績 3試合3勝0敗20回19奪三振 防御率1.35


 いよいよ未完の大器が才能を発揮するシーズンがやってきた。

 亜大では152キロの快速球を持ちながら、肩やヒジの故障に苦しみ、東都大学野球のリーグ戦では2試合しか登板していない。

 2015年にドラフト2位でカープに入団したが、シーズンを通して一軍で活躍することはできなかった。しかし、3年目の今シーズン、薮田和樹の快進撃が止まらない。キャンプ序盤から自慢の球威で首脳陣の目を引いた。畝龍実投手コーチの助言もあり、ツーシームを鋭くすることにも成功した。開幕から23試合にわたって安定したリリーフを見せると、交流戦からは先発ローテーションの一角を任されるようになった。

 学生時代から故障に苦しんだだけに、ひさびさに「投げられる喜び」を実感している。もちろん、背景には工夫と成長がある。

「納得するまでキャッチボールやストレッチを・・・

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