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12球団交流戦通信簿

交流戦通信簿 DeNA・3年ぶりの5割超えで2強追撃のきっかけに

 

交流戦採点 65点
レギュラーシーズン 交流戦前4位→終了時3位

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セ・リーグ編 広島巨人DeNA阪神ヤクルト中日
パ・リーグ編 日本ハムソフトバンクロッテ西武楽天オリックス

交流戦期間中にはラミレス監督が就任2年目で100勝に到達。さらに白星を積み重ねたい


 2014年以来の5割超え(14年=13勝11敗、勝率.542、5位)。最後の2カードを勝ち越して、いい形で苦手な交流戦を締めくくった。後半に左ヒジの違和感から石田健大が復帰したが、先発の柱だったウィーランドが右ヒジの張りで登録抹消。主砲・筒香嘉智のエンジンがかかりきらず、万全とはいえないチームの状態にもかかわらず、鬼門の交流戦をなんとか“乗り切った”というのがラミレス監督の本音だろう。

 目標ラインだった「5割クリア」を実現させたのは、攻撃陣の奮起が大きい。三番・ロペスは、打率.3382、6本塁打、14打点とチームをけん引。6月15日のロッテ戦[横浜]と16日のオリックス戦[同]では、ともに初回に先制弾を放ち、チームを波に乗せた。昨年の交流戦でブレークして五番に定着した宮崎敏郎は今年も、打率.317、4本塁打、13打点と好調だった。9日の西武戦[メットライフ]では9回に逆転2ラン、15日のロッテ戦では逆転満塁弾でチームの窮地を救った。交流戦期間中には規定打席に到達し、現在セ・リーグの首位打者に躍り出ている。

 復調傾向にあるものの、筒香は2冠を獲った昨年の好調時とは遠い状態。とはいえ、その穴を埋めるように田中浩康戸柱恭孝ら日替わりヒーローが生まれた。特に戸柱は16日、17日のオリックス戦[横浜]で逆転3ラン、逆転満塁弾を放ち、驚異的な勝負強さを見せた。

交流戦の打率は.200だが、無類の勝負強さで勝利に導いた戸柱。得点圏打率は.455をマーク


 投手陣では石田、ウィーランドの離脱により先発はコマ不足に陥った。クライン、平良拳太郎が隙間を埋めるように登板したが、試合を作ることができなかった。他の先発投手もイニングを“食えず”に降板することが多く、中継ぎの負担も増した。昨年、ともに60試合以上を投げブルペンを支えた須田幸太田中健二朗が打ち込まれたのも心配材料。

 そんな中で、新人・濱口遥大は初対戦のアドバンテージがあったとはいえ・・・

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