週刊ベースボールONLINE

12球団交流戦通信簿

交流戦通信簿 オリックス・打線が復調の兆しも投手&守備が乱れて失速

 

交流戦採点 60点
レギュラーシーズン 交流戦前4位→終了時4位

■その他の球団もチェック!
パ・リーグ編 日本ハムソフトバンクロッテ西武楽天オリックス
セ・リーグ編 広島巨人DeNA阪神ヤクルト中日

6月15日の広島戦[マツダ広島]に先発したディクソンが、初回に5失点。広島戦は15年から9連敗に


 開幕ダッシュを支えた新助っ人・ロメロが故障から復帰し、緊急加入した右の大砲・マレーロが入った打線は長打力がアップ。加えて高卒5年目の武田健吾が打率3割を維持して頭角を現し、打線が復調した。5月の月間チーム打率.243から.274まで上昇し、得点力が向上。競った展開での勝負強さも見せ、粘りも出た。象徴的な試合が6月2日の巨人戦[東京ドーム]。9回二死からロメロが代打で登場し、ソロアーチをかけると、西野真弘小谷野栄一安達了一と続いて3点を奪取。土壇場で試合を振り出しに戻し、延長11回の末に6対5で勝利した。

 競った試合をモノにすれば必然的にチームは勢いに乗る。4カードを終えて9勝3敗でソフトバンクとゲーム差なしの交流戦2位に。2010年以来、7年ぶりとなる交流戦制覇も見えていた。が、広島に3タテ、DeNAに連敗を喫して急失速。交流戦終盤に6連敗して順位を大きく下げた。

 失速の原因は投手陣を含めた守備面にある。6月13日の広島戦[マツダ広島]に先発した金子千尋を除く、敗れた7試合のうち、すべてで先発が5回までにリードを許している。その後に打線が同点に追いつくも、再び失点する悪い流れに。たまらず継投に出るも、登板過多になった救援陣が踏ん張りきれず。交流戦序盤とは対照的に、競った展開で失点を許して敗戦を重ねていった。

 広島との3連戦では毎試合失策と守備の乱れも。初戦では0対0の8回無死から二塁の西野が飛球を落球し、後続に痛打を浴びて決勝点に。翌2戦目は1点ビハインドの6回に捕手の若月健矢が犠打処理を悪送球して、点差を広げられると、一挙4失点のビックイニングを献上。バックの乱れが投手のリズムを崩すケースも多々あり、試合の主導権を渡しては、復調した打線の効力も半減するばかりだった。

 交流戦直前に9連敗を喫するも、交流戦開幕6連勝で息を吹き返しつつあったが、最後は大型連敗。波に乗り切れないチームの課題は・・・

この続きはプレミアムサービス
登録でご覧になれます。

まずは体験!登録後7日間無料

登録すると、2万本以上のすべての特集・インタビュー・コラムが読み放題となります。

特集記事

特集記事

著名選手から知る人ぞ知る選手まで多様なラインナップでお届けするインビューや対談、掘り下げ記事。

関連情報

新着 野球コラム

アクセス数ランキング

注目数ランキング