いずれもドラフト下位での入団で、戦力外、トレードを経験した者もいる。常にスポットライトを浴びる存在ではない。だが、これら脇役の渋い働きこそが、主役の存在感を引き立たせる。チームに欠かすことのできない3人のバイプレーヤー(福山博之、藤田一也、島内宏明)。その野球観に迫った。 文=土井麻由実(フリーアナウンサー、フリーライター) ※成績は6月25日現在 福山博之は“ジョーカー”だ。カードを切れるのは僅差のリード場面だけではない。ビハインドにもイニングまたぎにも使えるし、連投だってOKだ。いつでもどこでも切れる。昨年など早々と3回に登板したことがあった。サラリとピンチの芽を摘むと、回をまたいでクリーンアップをピシャリ。ジョーカーというより正義の味方か。
投手分業制が確立されている近年において、こんなにも使い勝手のいい投手がいるだろうか。ある程度実績を残すと“勝ちパターン”に入るものだが、本人はどの位置であろうと頓着しない。いつでもどこでも「いきます」と引き受けるのだ。これほど頼もしい存在はない。
自身を「投げたがり」と言う。とにかく投げることが大好きなのだ。いや、それにしても・・・
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